小学部 自立活動「言葉の学習」
2025年12月25日 09時00分小学部では、日本語の力の基礎となる日本語文法を視覚的に分かりやすい方法で指導することに取り組んでいます。
自立活動の時間を中心に、児童の実態や課題別に縦割りグループを編成し指導を行っています。今年度は3つのグループに分けて授業を行っています。11.12月の各グループの学習内容です。
あるグループでは、短文づくりの授業をしました。言葉を動作化しながら文章を確認していきました。「文づくりゲーム」では、ランダムに選択した言葉をつなげて文を作り、おかしな言葉の組合せをそのまま体現したり想像したりすることで、その文章のおかしさを味わいながら文づくりを楽しみました。
別のグループでは、言葉の拡充を図る授業を行いました。よく知っている動物のイラストを使って「大きい、小さい、こわい、かわいい」といった形容詞を学びました。文字と意味と発音を一致確認した後、読み手と取り手に分かれ、かるたのゲームを通して言葉の定着を図りました。
もう一つのグループでは、自動詞・他動詞の授業を行いました。「ドアが開ける」「たろうさんがボールを転がる」のように、誤った動詞の使い方をする児童を見かけます。聞こえない、聞こえにくい児童にとって、自動詞と他動詞を正しく区別するのは難しいです。そこで、「開く(あく)ー開ける」「転がるー転がす」など自動詞・他動詞のペアを、動作を伴いながら一つ一つ確認していきました。その後、自動詞と他動詞のカードを仲間分けしたり、自動詞と他動詞のペアゲーム(神経衰弱ゲーム)をしたりして楽しんで学習しました。
日本語文法の学習は難しそうに思えますが、友達と楽しめるゲームを取り入れたり、視覚的に分かりやすい教材を使用したりすることで児童はとても楽しんで日本語文法を学んでいます。