240719 1学期終業式式辞(校長室から)
2024年7月19日 17時00分1学期終業式式辞
みなさん、おはようございます。今日で1学期も終わりです。
私は始業式で、2つのことをみなさんにお伝えしました。
1つ目は「何事にもチャレンジ精神で前向きに取り組んでほしい」ということ、
2つ目は「感謝のこころを持つ、そして、ことばにする」ということです。ささやかなことでも続けることの大切さ、それが自信となり、チャレンジ精神につながるとお話ししました。
また、当たり前のように、日々穏やかに過ごせていることに感謝の心を持つ、思い通りにならず、相手や自分を責める前に「おかげさま」と感謝の心を持ち、ことばにする。それがいずれ幸せとなって自分に帰ってくるとお話ししました。
あまりできなかったという人は、これを機にもう一度取り組んでみてください。
さて、1学期も終わり、明日から夏休みです。といっても課外があるので、完全に休みというわけにはいきませんが…、それでも日頃よりは自由な時間がとれると思います。自由な時間とは、縛られることなく自主的に使える時間とも言えます。何をするか、どう過ごすかを自分で考えられる時間です。
規則正しい生活をする、目標を立てけじめをつけて勉強に取り組むなど、生活面や学習面の具体的な取り組み方については、このあと生徒指導部や進路指導部の先生方からお話があると思うので、私からは、1年生、2年生、3年生の各学年の皆さんに向けて、私なりに思うことをお話ししたいと思います。
まず、1年生の皆さん。入学してからこれまでを振り返ってどうでしょうか。合格発表のときのあの感激を忘れず、入学したときのモチベーションで日々取り組めているでしょうか。4月当初のノートやワークを見返してください。予習や復習で、びっしりと埋まっていたページに、すき間が増えていないでしょうか。
入学しておよそ3ヶ月半です。こんなはずじゃなかった、思っていた高校生活と違うと、気がつけば言い訳が多くなっていませんか。でも、不平や不満からは何も生まれません。周りのせいにする前に、自分にベクトルを向けてください。今、自分にできることは何か、何をしなければいけないのか、と自分に意識を集中させてください。
勉強が楽しくない、テストは嫌だと文句を言って高校生活を送ることもできますが、楽しくするにはどうすればいいのか、得意になるには何をすればいいのかと、ネガティブな思考からポジティブな思考へと変換してみてください。
次に2年生の皆さん。あっという間に上級生となり、気がつけば学校の中心的存在です。そんな皆さんには、勉強だけでなく、いろいろなことを体験してほしいと思います。部活動、文化祭、ボランティア活動など、学校の中核となって、みんなを引っ張っていってください。そして、高校時代、自分はこれを頑張った、これだけは誰にも負けないと、誇れるものをつくってください。
中には、部活動や学校行事に一生懸命になると、勉強がおろそかになる、みんなに遅れをとると、不安になる人もいるかもしれません。でも、同じ目標に向かって頑張るというエネルギーは勉強にも通じます。一番いけないのが、部活動や文化祭の準備があるから勉強ができなかった、成績が落ちたと自分を正当化することです。忙しいときにどれぐらい頑張るかで、その人の値打ちが決まるような気がします。
最後に3年生の皆さん。受験に向けて、テストや課題、塾などに追われる日々。気持ちばかりが前に行って、思うようにはかどらず、自信をなくしてしまうこともあるのではないでしょうか。
「夏休みは受験の天王山」、よくそんな言葉を耳にします。それは事実だと思います。夏休みの過ごし方いかんで、今後の進路が決まると言っても間違いではないでしょう。でも、大事なのは、模試の判定などに左右され、不必要に焦るのではなく、自分の可能性を信じることです。
私は、これまで、いろいろな学校で、先輩講演会や記念講演会などで、多くの人たちの話を聴くことがありました。その講演された方々が、そろって口にする言葉があります。それは「失敗を恐れず挑戦すること」「自分の可能性を自分で決めない、努力と可能性は無限だ」ということです。
どうか、自分の可能性を信じて、一歩一歩、目標に向かって頑張ってください。
最後に、この夏はオリンピックが開催されます。さまざまなドラマが生まれることと思いますが、本県出身のバスケットボール代表選手である渡邊雄太選手の言葉を少し紹介したいと思います。
「高いところを目指しているからこそ、壁にあたるんだ」
「不安になったからといって状況がよくなることはありえないんで、とにかくできることを集中してやるしかない。」
9月に頼もしくなった皆さんにお会いできることを楽しみにして、式辞を終わります。