【ものづくり技術部(自動車)】8月24日(日) 「SETO CRAFT高校生テクノアート展」参加
2025年9月1日 12時01分野球の四国アイランドリーグと合田工務店が協賛して地域全体で次世代の創造性を応援し、企業・地域社会・教育機関の交流を促進する趣旨の元、高校生の作品展示が行われました。
自動車部ではこのイベントにデザインと機能美を見てほしいということで、EVゼロハンカーを出展しました。
■活動時間
・月曜日〜金曜日までの放課後2時間
■活動内容
・毎年12月に岡山県で開催される手作りバギーの24分間耐久レースに参加しています。
・毎年1台は前年の反省をもとにゼロから車両を製作し、上位入賞を目指しています。
・車両設計・機械加工・エンジン調整等幅広く技術を身につけています。
野球の四国アイランドリーグと合田工務店が協賛して地域全体で次世代の創造性を応援し、企業・地域社会・教育機関の交流を促進する趣旨の元、高校生の作品展示が行われました。
自動車部ではこのイベントにデザインと機能美を見てほしいということで、EVゼロハンカーを出展しました。
ゼロハンカ―レース紹介
ゼロハンカーレースとは毎年12月に岡山県で開催される50ccのエンジンを使った自作バギーのレースです。全国から30校、約60台のマシンが集結し、製作技術とドライビングテクニック・チームワークを競う競技です。熾烈な争いの3次予選までを勝ち抜いたマシン10台のみが決勝の24分耐久レースに参加することができます。大会は今年度で21回目を迎え、本校は12回目の出場となります。途中何度か決勝に残り、4位入賞を果たすことができました。
今年度の大会の様子
昨年度の2台のマシンをそれぞれグレードアップして大会に臨んだ。一台は5速マニュアルミッションの「LUCKYSAKAKO」もう一台は坂工伝統のオートマチックエンジンを搭載した「ZK-1」だ。昨年度とは会場が異なり、高速テクニカルコースとなるため、フレームの補強・エンジンのチューンナップ・トランスミッションの変更を中心に昨年度より戦闘力をアップして「2台そろっての決勝進出」を目標に取り組んできた。
LUCKYSAKAKO
2次予選 1位/4台
3次予選 1位/4台
決勝24分耐久レース 10位/10台
《最後の指令》
「ここまで持って来られるか?」それはあまりにも過酷で残酷なものであった。「さあ行くぞ!」ピットイン後の後半戦に気合を入れた声が聞こえた直後のことであった。第一コーナに突っ込んだマシンは、そのままスピンして止まってしまった。ドライバーからは「何が起こったかわからん!」インカムのスピーカーに悲鳴が聞こえてくる。なんと右フロントタイヤのベアリングがロックしてタイヤが動かなくなっているのだ。開始から15分残り9分の出来事であった。しかしドライバーは諦めなかった。自分たちのピットから一番遠い200m余りの距離をゼロハンカーの動かなくなったフロントを持ち上げ全力で運んでくる。ここまで持って来られたらという気持ちとあまりにも過酷な指令に心が揺れ動く。「もうだめだ」という声が聞こえたら「よくやった。もういいぞ!」と言おうかという考えも頭をよぎる。ピットが手伝ってよいゾーンまで残り40m。ドライバーの苦しい息遣いが無線機から聞こえてくる。時間も迫ってくる。24分プラス3分以内にチェッカーフラッグを受けなければリタイヤ扱いになり記録なしになってしまう。「あと少し、帰ってこい!皆が待つピットまで!」観客も一緒になって叫ぶ「あと少し!がんばれ!」。いつの間にか応援に来ていたOB達の叫び声も聞こえる。最後の力を振り絞るドライバー。ピットクルーがマシンを奪い取るように受け取る。ピットまで50m。クルーがさらに全力で走る。修理完了残り2分。再び動き出したマシンにボロボロになったドライバーが皆の心と共に乗り込む。そして決勝最後のドライバーとして温かい拍手に迎えられた。表彰台が手の届くところにあったのに。戦いの女神は我々に更なる試練を与えた。
ZK-1
1次予選 13位/62台(タイムアッタック)
2次予選 1位/4台
3次予選 1位/4台
決勝24分耐久レース 5位/10台
《雄叫び》
5位入賞。スクーターのオートマチックのエンジンでチューンナップのしにくい燃料噴射。誰もがそれでは勝てないと二の足を踏む。そんな坂工伝統のマシンは決勝の舞台に立っていた。担当メカニックは何度も何度もマシンをバラし、改良し、少しでも早いマシンを作ろうとドライバーと入念な打ち合わせをしながら最高のマシンになるよう育てていった。
自分たちの立ち位置がわからないままの公式練習。加速仕様にチューンナップされたマシンは、去年よりも明らかに速い。オートマチックのマシンが苦手な、スタートやコーナーの立ち上がりも十分通用する。決勝進出をかけた3次予選。第一レーンは昨年の優勝マシン。練習したのは、このマシンでのスタートダッシュ。シグナルが青に変わりアクセル全開。何度も練習した独特のスタートがバッチリ決まった。第3レーンのマシンも追いついてくる。「行け―!」メカニックが叫ぶ。思いは届いた。第一コーナーにトップで入ったのは、なんとオレンジのマシンZK-1。ここから2周の戦い。公式練習ではだれよりもコースを走り込んだ。そのドライバーに誰も追いつくことはできなかった。「ヤッター」無線機に響く歓喜の雄叫び。すぐ横のピットクルーからも大歓声が沸き上がった。それは今までのOB達がいくつもの悔し涙を流し、洗練された究極のオートマチック。
勝利のためにはいくつもの条件が重ならなくてはならない。そのピースを一つでも埋めていくのが我々にできる最大限のことだ。
大会の様子は、1月24日(水)RSK系列のテレビ番組19:00よりで1時間枠で放送されます。
全日本ゼロハンカー大会において、62台エントリーの中、本校から出場した2台は、2台とも決勝の10台に残り、1台は5位入賞しました。
①EVゼロハンカー完成間近
今年度ゼロから製作中のEVゼロハンカーが残すところ配線作業のみとなりました。
しかし、中古のモーターやコントローラーの流用なので、配線に苦労しています。
11月中の完成を目途に1・2年生部員が奮闘中です。
②徳島工業短期大学への練習走行
11月3日(金)徳島県の徳島工業短期大学(自動車学科のある大学)のダートコースをお借りして、練習走行会を行ってきました。12月の大会に向けて、完成したマシンを試走させるところがなかなかない中、県外ではありますが同大学が快く受け入れてくださり、実現することができました。
難コースでマシンへの負担は大きかったですが、故障個所の把握や応急修理の仕方などたくさんのことを学べる機会になりました。徳島工業短期大学の皆様お世話になりました。
溶接や組立作業・高所作業車乗車を体験してきました。工場内も見学させていただき、将来の進路決定に向けて良い経験ができました。
令和5年度の活動
①昨年度の車両の改良(マニュアル車・オートマ車)
②EVゼロハンカーの製作
③地域とのコラボレーション
・地域の企業での職場体験
①2023車両リニューアル
〈ラッキーSAKAKOU〉マニュアル車
フレームの補強・クロスミッションの採用・エンジンチューニング
↑トランスミッション分解
↑シリンダヘッドのポート研磨
↑去年の反省を生かした?補強完了
フレームの補強も終え、秋に試運転をして、ミッションやエンジンの調整を待つばかりです。
〈ZK-1〉オートマ車
最終ギヤ比の変更・軽量化
↑加速仕様にするためパーツの製作
各部の再塗装も終え、秋の試運転を待つばかりです。
②EV車両の初製作
重たくなりがちなEV車をいかに軽く作るか
FF車にすることによりどのような特性が得られるのか
2月に広島県で開催される大会への参加を目指す
↑製作に必要な各種EVパーツ
↑パーツレイアウト中
③地域とのコラボレーション
記念品を製作しています。(建築科とコラボ)
ミニチュアの椅子と机を製作して、関係者にプレゼントできたらと考えています。
機械科では、そのフレーム製作担当です。
↑試作品
↑椅子量産中
ゼロハンカーレース紹介
ゼロハンカーレースとは毎年12月に岡山県倉敷市で開催される50ccのエンジンを使った自作バギーのレースです。全国から30校、約60台のマシンが集結し、製作技術とドライビングテクニック・チームワークを競う競技です。熾烈な争いの3次予選までを勝ち抜いたマシン10台のみが決勝の24分耐久レースに参加することができます。大会は今年度で20回目を迎え、本校は11回目の出場となります。途中何度か決勝に残り、入賞を果たすこともできました。
今年度の大会の様子
本校からは2台のマシンをエントリーした。一台は5速マニュアルミッションのエンジンを載せた「LUCKYSAKAKO」もう一台はスクーターのオートマチックエンジンを搭載した「ZK-1」だ。
2台の構造もエンジンも異なるマシンを投入し、研究を重ねている。中でもオートマチックエンジンは参加校中3台くらいしか見当たらず、決勝進出は難しいマシンと言える。
本校ではあえて難しいマシンを投入研究することによって新時代の扉を開こうと考えている。
LUCKYSAKAKO
1次予選 23位/54台(タイムアッタック)
2次予選 2位/4台 予選通過
3次予選 3位/4台
2次予選ではタイムアタックで負けていたチームを撃破して2位に食い込み、3次予選では周り3台が同じ高校からのマシンに囲まれるという中、堂々と戦い切りマシンの力をいかんなく発揮させた。
ZK-1
1次予選 27位/54台
2次予選 3位/4台 敗者復活戦へ
敗者復活戦2位/4台 復活
3次予選 2位/4台
敗者復活戦では加速の早いマシンにスタートで追い越されあわや3位かというシーンを持ち前の度胸と機転で抜き返し、チームを活気づけた。
大会の様子は、1月25日(水)RSK系列のテレビ番組で1時間枠で放送されます。
レース雑感
マシンは早く出来上がったが、練習場所の確保に苦労する中、両ドライバーとも、少ない練習機会でマシンの性能をうまく引き出すことができた。前年度のコースに向けて製作していたマシンは直前の会場変更にセッティングが間に合わないままのレース参加となり、悔しい思いはあった。しかし、研究熱心なドライバーと秘めたる闘志を見せる頼もしい二人は来年も活躍してくれることだろう。1年生のピットクルーも一戦ごとにマシンを整備し、マシンを完璧な状態で送り出すことができた。彼らをまとめるキャプテンは静かにチームを支え続けた。レースの帰りには、来年に向けてマシンの改良点をお互いに話し合うこともできた。
「真剣に挑み続けるから、悔しさも喜びも味わえる」自動車部がそんな集団になってくれることを心から思う。
2022年度車両コンセプト
①初の小径タイヤを使い軽量化と低重心化
②エンジンをサイドに置くことによる居住性と前後重量バランスの両立
↑8月 フレームの完成
↑8月 装備品の搭載
↑9月 塗装及び装備品再搭載
↑9月 カウルをつけて完成
11月にはいよいよ本校グラウンドで練習走行に入ります。
ここからは、大会に向けて様々な不具合に対処していかなくてはなりません。
限られた時間の中で、ドライビングテクニックやレースの駆け引きも身につけます。
もちろんピット作業も大切です。
レースに向けて心を燃やせ!