DXツアー(関東コース)
2025年8月6日 14時04分8月4・5日、希望生徒20人が東京・神奈川方面へのDXツアーに参加してきました。
1日目①株式会社NTTデータMSE
会社概要やシステム開発の仕事の流れ、開発内容についての説明の後、開発室や社長室の見学、社員様との座談会に参加させていただきました。システム開発は日常生活に不可欠であり、サービスとして社会に出るまでにいくつものステップがあることを学びました。カーナビゲーションシステムのデモ機なども体験させていただき、生徒たちは最先端の技術に感動するとともにSEの仕事のイメージが具体的になったようでした。実際の現場でご活躍されている方々から直接お話を伺えたことは、今後の進路や学びに大きな刺激となりました。
②横浜市立大学
学食利用、模擬講義と入試方法についての説明の受講、構内見学などをさせていただきました。データサイエンス学部所属の先生による模擬講義では「交絡という不思議な現象」というテーマで講義していただき、疫学の社会的意義やそのためにデータサイエンスが活用されていることを学びました。また、様々な入試方法があることを説明していただき、早期から大学について調べておく必要があると(引率教員も含め)再認識することができました。大学らしい実験室や大きな講義室も見学させていただき、生徒たちは大学生活へのイメージを膨らませることができた様子でした。
2日目①東京都立大学
講演「大学はどういうところか」では、充実した大学生活のために高校生がすべきことは能動性を高めていくことであると教えていただきました。システムデザイン学部所属の先生による模擬講義「認知心理学入門」では、2つの視覚経路について具体例を用いて説明していただき、「認識する」ことにも違いがあることを学びました。認知科学や実験心理学をシステムデザイン学部情報科学科で研究する意義として、「システムを使うのは人間であるので、人のことを知らないと技術は広がらない」というご説明が心に残りました。また、院生スタッフによる研究紹介では、線状降水帯の予測についての研究内容を紹介していただきました。その内容や発表の仕方は、MDPでの探究活動のお手本となるもので、プレゼンを聞けた生徒たちは今後目指すべきところが明確になったと思います。
受け入れしてくださった企業・大学、そして対応してくださった皆様には、本校生のためにここまで準備してくださったことに心より御礼申し上げます。生徒にとって、非常に有意義で刺激的な学びの機会となりました。
大学での模擬講義は、高校生には理解が難しかったかもしれませんが、難しく感じられたことは、現在の学力と大学での学びに必要な学力とのギャップを体感できたよい機会になったと思います。参加した生徒たちがその差を埋めるための行動を起こしてくれることを期待しています。