校長室より
作家響敏也氏が本校校地を訪れ、本校校歌の出だしを「海から昇る 命の煌めき 山から届く 若さの轟」と綴ったように、煌めく瀬戸内の海と『日本風景論』において哲学者志賀重昂も称えた天下の名勝寒霞渓に連なる山々に抱かれた小豆島に位置する本校は「県立高校の再編整備基本計画」(香川県教育委員会、2009)に基づき、97年の歴史を刻んだ小豆島高校と88年の歴史を刻んだ土庄高校が、2017(平成29)年4月に統合して開校した県内で最も新しい普通科高校です。
開校に当たり、地域の皆様や、両校卒業生の方々、県や地元両町関係の方々など、各方面から多大なるご支援、ご尽力をいただき、県内でも有数の施設・設備を整えた高校として新校地でスタートを切ることができました。改めて深く感謝の意を表したいと思います。
開校以来、『魅力あふれる県立高校推進ビジョン』(香川県教育委員会、2020)の「普通科の特色ある学びの推進」に基づき、前身2校の伝統とスピリッツを受け継ぎながら、多彩な教育活動を展開しています。
小豆島と豊島を中心とする小豆地域唯一の高校である本校には、この島で生まれこの島で育ってきた生徒や遠く故郷を離れ本校の門をたたいた生徒など、大きく様々な夢や希望を持った生徒が集っています。本校は、そのような大きく様々な夢や希望を持った生徒一人ひとりが何度でも「打席に立てる」学校、生徒一人ひとりを「その他大勢」にしない高校づくりをめざしています。
そのために本校では学校目標に「自立 真心 小豆島」を掲げています。
○まず「自立」。自分自身で物事を成し遂げようとする力、自分自身で問題を解決しようとする力。そして、個人として責任を持ち、自らの行動に対する結果を引き受けようとする力。
○次に「真心」。物事の本質、真理を見極めようとする姿勢を持ち、どんな小さなことにでも、心をこめて、誠心誠意取り組もうとする力。
○そして「小豆島」。自分が属している組織や土地に誇りを持ち、そこに集ったなかまたちと気持ちを合わせて、ともに高め合い、将来の郷土や日本を担う人になろうとする力。
これら学校目標が指し示す力を育成することをスクールポリシーとして教育活動を展開しています。
また本校では、教育・科目の学習指導の充実に加えて、総合的な探究の時間〔「櫂風」(かいふう)〕を中心とした、授業でも部活動でもない第三の教育プログラムや体験活動の機会を数多く準備しています。学校行事や部活動はもちろん、地域社会との協働や参画、異世代・海外の生徒との交流、文化芸術活動への参加など、学校内外での活動を通して他者や自己の在り方を深く見つめ、生涯を通じて学び続けようとする姿勢を育てることにも取り組んでいます。
開校10年目を迎えた小豆島中央高校は、生徒、教職員一丸となって、さらなる飛躍を目指して尽力してまいります。今後とも小豆島中央高校の教育活動に対しまして、ご支援、ご指導賜りますよう、お願い申し上げます。そして、地元香川はもちろんのこと、北は北海道から南は沖縄まで、本校の門をたたく生徒の皆さんを心からお待ちしています。
令和8年4月1日
香川県立小豆島中央高等学校
第五代 校長 住野正和