3年進路探究 代表者発表会
2024年8月3日 09時55分7月3日、9日、16日の3日間で、個人探究7グループの中から生徒によって選出された代表者9名が、総合学科3年次生全員の前で発表を行いました。
成果発表会当日の準備・企画・司会運営は3年進路探究実行委員会の生徒がすべて行いました。また、各発表後の質疑応答に関しては、活発な論議が行われ授業時間を超えることもありました。しかし、昼の休憩時間にかかっても全員が代表者の発表に集中しており、今年度3年次生の探究に対する熱心な姿と仲間の発表を大切にしようとする気持ちに心を打たれました。
代表者の発表テーマは以下のとおりです。
・三木町から考える人口減少への対策
・人間の脳の力
・手話は福祉分野であるのか〜言語としての手話〜
・文化と人権の共存とODA〜キルギスの誘拐結婚から考える〜
・自閉症スペクトラム障害者とその家族が抱える問題
・誰もが楽しめる食の場を作るために
・三木町の獅子舞継承の現状
・アメリカにおけるアジア人のステレオタイプ
・災害医療の現状と課題〜これからのDMATのありかた〜
<発表生徒の感想>
〇予想していない質問が来ることで新たに探究の幅が広がり、自分の考えも深まりました。この発表でのみんなからの質問を基にまた探究に深みをもたせられたと感じました。自分の発表によって、聞いてくれた人の地元への気持ちが少しでも良い方向へ変わればなと思います。三木町の素晴らしさをこれからも発信していけたらと思う。また、課題を見つける➔解決策を考える サイクルを続けていきたい。
〇世間的にあまり知られていない事実や自分の考えを、多くの人に発信したいと思っていたので、代表としてみんなの前で発表できて嬉しかった。印象が良くなるように、原稿ばかり見ず、みんなの方を時々見ながら、発表することを意識した。質疑応答では、回答の前置きが少し長くなることもあったが、質問の答えをしっかりと明示することが出来たと思う。
〇プレゼンテーションが10分と限られた時間であったが、何とかスライドを工夫して探究内容を伝えることが出来た。今回の反省は質疑応答に臨機応変に答えられなかったことだ。伝えたいことがその場で出てこなかったり、思考が浅かった部分があったりして対応しきれなかった。探究内容の曖昧なところをもっと追究する必要があったと考える。
〇自閉症についてある程度は知っているつもりだったけれど、調べていくと知らないことが沢山あり、みんなに自閉症について伝えることが出来ただけでなく、自分も学ぶことが出来た。
誤解や偏見を生まないように慎重に言葉や伝え方を選ばなくてはならなかったのでとても難しかった。しっかり準備していたつもりだったけど、質疑応答で戸惑ってしまって納得できるような返事を出来なかったことがもったいなかったと感じた。福祉系の進路に進む人や教育系の進路に進む人がいる中で発表できたのでよかった。
福祉系や教育系に進まない人は、なかなか障害のある人と関わることが少なく、正しい知識と理解を持っていないとトラブルになってしまうから、今回の発表で少しでも発達障害への理解を持って貰えたら嬉しいと思う。
〇今回の発表に向けてグラフ等の資料を追加したりレジュメを作成したりして準備を進めました。質疑応答の際には幅広い視点から質問を頂いて答える中で、自分もさらに視野を広げる事が出来ました。すごく緊張してしまいましたが、心理グループ以外の生徒や先生方の前で発表する機会をいただけて良かったです。「食のかたちに正解はない」ということが伝わっていれば嬉しく思います。
〇個人では初めてみんなの前で発表したので、緊張して思うように喋れなかったけど、無事やり切れて良かったです。グループで発表した時と違い、国際系以外の分野の人からも質問をされるので違った視点からの意見が頂けてすごく貴重な時間になりました。
〇グループ内で発表した時よりもまとまった発表が出来ました。全体を通して、難しい質問をしている人もいたので探究をより深められたと思います。
代表者発表会の最後には、実行委員会からの依頼で担当教員による評価が述べられました。
この9名の中から、10月23日の総合学科成果発表会の代表者が決定します。