今回のゲストは、令和3年度に本校高等部を卒業した入谷那々花さんとお母さまです。入谷さんは、高等部卒業後、県外や県内の大学で学び、今年3月に大学卒業後、4月からは大阪にある、きこえない子ども達のための児童発達支援・放課後等デイサービスで働いています。
ご家族の転勤の関係で、徳島、香川、大阪で暮らし、聾学校(聴覚支援学校)や地域の難聴学級といういろいろな学びの場で過ごした経験と、その時のお互いの気持ち、現在の仕事についてなど、親子でたくさんのことをお話してくださいました。
お母さまは、那々花さんの難聴が分かってから、いろいろな人と出会っていろいろな経験をしてほしいという思いで、地域のイベントを見つけては積極的に連れて行ったそうです。また習い事も「きこえないからできない」ではなく、ピアノ、硬筆、習字、新体操、スケートなど、いろいろなことにチャレンジさせたというお話でした。
那々花さんは、高等部の頃から、きこえないことをめぐって、学校や社会の「当たり前」に違和感を抱き、周囲の理解不足によるものではないかと感じていたそうです。大学で社会学を学ぶ中で、なぜそのような「当たり前」が生まれるのか、何が「普通」とされ、それがどのようにつくられ、維持されているのかを考えるようになったそうです。そんな中、大学時代にアルバイトをしていたことをきっかけに、現在の上司となる方と出会い、きこえない子ども達のためのデイサービスに関わるようになりました。
参加した保護者からは、「那々花さんの、いろんな出来事やピンチ・トラブルに対しての受け止め方、捉え方がとても素敵で参考になりました。きこえない、きこえにくいからできない、ではなくて、できるために、やりたいことを実現するためにはどうするかというマインドをもてるような人に、子どもにもなってほしいと思います。」「お母さまが小さな時からいろいろな所に連れて行き、いろいろな人と関わりをもたせていたこと、習い事など難聴をハンデとせずにいろいろなことをやらせてチャレンジさせていたこと、そして常におおらかに、愛情深く寄り添っていたこと、同じ親として学ぶものが多くありました。」などの感想が多く寄せられました。
最後に那々花さんから「今年度も香川で3回はイベントをしようと考えているので、ぜひ参加してください!」と力強い言葉をいただきました。楽しみですね!