2年生がインターンシップを実施しました。
7月7日から9日の3日間で、多くの企業が受け入れてくださりました。
高松市松島町にある中田漆木さんでは、素地調整(木地をサンドペーパーで空研ぎをする)の作業をさせていただきました。

中田漆木さんは、80年以上にわたり、木と漆のものづくりをしているクラフト工房です。

全て手作業で、同じ作業を何時間もしないといけないため、忍耐力と集中力が必要です。
3日間の短い期間でしたが、漆器制作に携われた貴重な機会でした。
今年度もインターンシップを受け入れてくださり、ありがとうございました。
工芸科2年インテリアコースの「インテリア計画」の授業では、世界の名作椅子について学習しています。
名作椅子とは、単に座るための家具ではなく、優れたデザイン性・機能性・技術力を兼ね備え、時代を超えて世界中で愛され続けている椅子のことです。デザイナーの思想や、その時代の新しい技術、暮らし方が詰まっており、現在の家具デザインにも大きな影響を与えています。

今回の授業では、生徒たちは6班に分かれ、一人一台のICT端末を活用しながら協働学習を行いました。
同時にCanvaへログインし、クラウド上で一つの発表資料を共同編集。

それぞれが担当する名作椅子について、デザイナーや誕生した時代、デザインの特徴、素材、現在まで愛され続ける理由などを調べ、写真やレイアウトも工夫しながら発表用シートを制作しています。

一人で作業を進めるのではなく、メンバー同士で役割を分担し、リアルタイムで編集しながら意見を出し合うことで、ICTならではの協働的な学びが実現しています。

名作椅子を通して、デザインの奥深さやものづくりの魅力を学びながら、プレゼンテーション能力や情報活用能力も身に付けています。
発表では、それぞれの班がどのような視点で名作椅子の魅力を伝えてくれるのか、とても楽しみです。
インテリアコースでは、2年次から家具コースとクラフトコースに分かれ、それぞれ専門的な『実習』作品制作に取り組みます。
今回は家具コースの様子をご紹介します。
家具コースでは、タモの集成材(2100mm×210mm×25mm)を一人1枚使用し、その材料の範囲内で自らデザインした家具を制作します。

授業で学んだ人体寸法や木材の特性を生かしながら、使いやすさや安全性、デザイン性を考慮して設計・制作を進めています。

現在は梅雨の時期でもあり、湿度による木材の変化を意識しながら制作を行っています。
椅子やテーブル、キャビネットなど、生徒一人ひとりが異なる作品に挑戦しており、実習室には個性あふれる家具が並び始めています。
自分で考えたデザインが形になっていく喜びを感じる一方で、思い通りに制作する難しさにも向き合いながら、日々技術を磨いています。

完成した作品は、11月に開催される工芸展で展示・発表する予定です。
生徒たちが試行錯誤を重ねながら制作した作品を、ぜひ会場でご覧ください。
本日の授業内容は、工芸展で販売する「スツール製作班」と1,400×500×30のタモ集成材から制作する家具の「木取り班」の2班に分かれて行いました。
スツール班は、組立したスツールを平鉋やオービタルサンダーを使用し、手作業で仕上げていきました。


木取り班では長さ4,200㎜のタモ集成材を1,400㎜の長さになるように鋸で加工していきました。3年生は家具作品を工芸展で展示するのはこの課題が最後になるため、生徒も昨年よりは良い家具を制作しようと授業に取り組んでいます。

今年の工芸展も来客された方々が楽しめるように家具の制作をしていきます。
3年生の実習で、教育実習生による特別授業が行われました。
今年度、工芸科では2名の教育実習生をお迎えしています。
本日、漆芸コースで特別授業を行ったのは、本校の漆芸コースを卒業した松岡洋平先生です。松岡先生は、沖縄県立芸術大学・デザイン工芸学科・工芸専攻・漆芸分野の4年生です。

沖縄県立芸術大学やそこで勤められている先生、そして、松岡先生が実際に制作している作品の説明をしていただきました。

次に、沖縄の気候について知りました。香川県と比べて気温と湿度が高いため、本校とはまた違った漆の管理をしているそうです。
次に、琉球漆器について学びました。
琉球漆器は、沈金(ちんきん)、堆錦(ついきん)、密陀絵(みつだえ)、箔絵(はくえ)、螺鈿(らでん)が代表的な技法です。
この中では堆錦(ついきん)が沖縄独自の技法です。
堆錦とは、漆に様々な顔料を練り合わせて「堆錦餅(ついきんもち)」と呼ばれる色鮮やかな粘土状の塊を文様に切り取り、器物の表面に貼り付けた技法です。立体感のある仕上がりが特徴です。

こちらが堆錦餅(ついきんもち)です。

松岡先生が作った見本を見せていただきました。
最後に、沈金の彫り体験をしました。


琉球漆器で使用している沈金刀の種類は、曲がり刀とゼンマイ刀です。

このように先端が曲がっています。


刃先に時計などのぜんまいばねの鋼(はがね)を再利用して叩き鍛えたものを使用しているそうです。
沈金は艶を上げて終わった漆面を彫る技法なので、緊張感が大事です。
修学旅行などで一度は訪れたことがある沖縄県ですが、琉球漆器については初めて知ったことがほとんどでした。
香川漆芸とはまた違った特徴がある琉球漆器。今日学んだことを少しでも作品制作に活かしてほしいです。

沖縄県で実際に学んでいる松岡先生のお話を通して、沖縄県立芸術大学や琉球漆器の魅力に触れることができました。松岡先生、ありがとうございました。
金工コースの作品を、114銀行西支店様にて、展示していただいております。
昨年度卒業した生徒の卒業制作を、各分野1点づつ展示しています。
1年をかけて生徒が制作した作品ですので、見応えのあるものになっています。
お立ち寄りの際は、是非ご高覧ください。
展示期間
5月25日〜6月26日まで(営業時間内)

工芸科1年生の1学期は、自分の専門を深めるための大切な準備期間。
新しい作業着に身を包み、金属工芸・漆芸・インテリアの3つのコースをローテーションで体験していきます。
今回は、その中から「漆芸コース」の実習風景を紹介します。
漆芸の体験実習では、自分だけの「木製茶椀」の制作に挑戦しています。
まずはアイデア出しから。ポスターカラーを使い、お椀の曲面にどう描くか、色彩豊かなデザインを考えます。


今回は「好きな季節」をテーマに自由に図案を考えました。
さまざま資料や先生のアドバイスをもとに自分のイメージを図案へと落とし込んでいきました。
図案が完成したら、いよいよ本番!
図案をもとに香川漆芸の特徴の一つである色彩豊かな「色漆」を使い、作品を仕上げていきます。


最初は緊張していた1年生たちも、時間が経つにつれて集中モードに。
そして数日間の作業を経て、完成した作品がこちら。

筆使いを工夫しながら繊細な筆使いを要するところもうまく仕上げることができました。
すこしずつ自分のイメージが形になっていく面白さを感じてくれていたら嬉しいです。
1年生のコース体験では漆を使った比較的簡単な制作ですが
コース選択後の2学期からは、より本格的な漆芸技法を学んでいくことができます。
3年生は週3時間、課題研究の授業があります。
漆芸コースでは、4班に分かれて研究テーマを設定し、共同研究・共同制作を行います。
今年度は ①香川の新たな観光スポット ②漆工技法、素材の開発 ③お遍路さんすごろくの制作 ④漆芸と茶文化 の研究テーマが挙げられました。
各班の活動の様子
①香川県の新たな観光スポット



②漆工技法、素材の開発

③お遍路さんすごろくの制作


④漆芸と茶文化


来年の1月に予定している課題研究発表会での成果発表に向けて、研究と制作に取り組んでいきます。
本日は1年生の実習の様子をお届けします。
工芸科の実習では、1年生の2学期から金属工芸、漆芸、インテリアコースに分かれて作品制作をします。
今年度の1年生は丸盆と小皿の制作をしています。
漆芸コースを選択して約半年。ようやく道具や材料の管理に慣れてきました。


ポスターカラーで制作した図案をもとに作業を進めます。


漆芸作品の制作では、漆を絵の具のように筆や刷毛で塗るだけでなく、鮑貝を貼ったり、銀粉を蒔いたりすることもできます。様々な道具や材料を用いて作品制作ができるのが漆芸コースの魅力です。



漆は気温や湿度に左右されるため、計画通りの作業ができない日もありますが、完成を目指して毎時間一生懸命取り組んでいます。
作品は令和8年度工芸展で展示します。完成が楽しみです。
3月12日、2年生の漆芸実習の授業において、香川県漆芸研究所の修了作品展を見学しに行ってきました。

香川県漆芸研究所では、江戸時代から受け継がれてきた香川漆芸の技法の伝承と後継者の育成を目的として全国初の施設として昭和29年に発足し、創立以来、磯井如眞や音丸耕堂ら重要無形文化財保持者(人間国宝)をはじめとする優れた指導者を講師に迎え、高い技術と精神を伝承している施設です。
香川漆芸の3技法である彫漆、存清、蒟醤の技法を使った作品が中心となっており、生徒たちは授業の中で学んできた漆芸に関する知識を活かしながら、作品を間近に観察することができました。


本校の卒業生の作品も展示されており、直接作品説明をしていただくことができました。生徒たちは、作品に込められた想いや制作秘話を興味深そうに聞いていました。色鮮やかで研究生の方々の感性を生かした個性豊かな作品が多くあり、生徒たちの発想や表現の幅を広げることにつながったのではないかと思います。ありがとうございました。


また1階では、磯井如眞や音丸耕堂ら重要無形文化財保持者の方々の作品を間近に見ることができ、技術の精巧さに生徒たちは感銘を受けていました。

他にも香川漆芸の歴史に触れることができたり、香川漆芸の技法についての作業工程見本を見ることもできました。

今後も作品制作を行うだけではなく、作品展などの見学にも行きたいと考えています。
2月12日(木)、2年生家具コースの実習において、社会人講師による第2回目の実技講習を実施しました。
本講習は、実際に現場で活躍されている職人の方から直接ご指導いただく貴重な機会です。
講師として、「有限会社川西木工所」より 川西 悠介(かわにし ゆうすけ)先生、山田 恋司(やまだ れんじ)先生をお迎えしました。
現在、生徒たちはスツール(背もたれのない椅子)の制作に取り組んでいます。今回は座面の仕上げ工程として、デニム生地およびファブリック生地をエアータッカーで丁寧に固定していく作業を行いました。



布地を美しく張るためには、均一な力で引きながら固定すること、特にコーナー部分をきれいに処理することが重要です。しわが出ないように細部まで確認しながら、一つひとつ確実に仕上げていきました。講師の先生方からは、現場ならではの視点で具体的なアドバイスをいただき、生徒たちにとって実践的で深い学びの時間となりました。
完成後には、講師の先生方とともに記念撮影を行いました。

今回制作したスツールは、次年度の工芸展にて販売予定です。生徒たちが心を込めて制作した作品です。ぜひ会場にお越しいただき、実物をご覧ください。皆さまのご来場をお待ちしております。

2月6日(金)2年生の実習の時間に第3回後藤塗講習を実施しました。

本日から仕上げに取り掛かりました。
上塗りをした面を1500番→2000番→3000番の耐水ペーパーで研ぎ付けた後、
コンパウンドで磨きます。
表面に少し艶が出たら、器物を洗剤で洗い、摺漆をしました。



磨きと摺漆の作業を、あと2〜3回繰り返したら完成です。
この工程を繰り返すことで、さらに美しく艶の高い仕上がりになります。

完成した小皿は令和8年度の工芸展で展示します。
本日が最後の講義でした。
後藤孝子先生、お忙しい中本当にありがとうございました。
2月5日(木)にインテリアコースの「課題研究」の授業において、1年間通して取り組んだ制作の成果発表を実施しました。
インテリアコースでは、今年は3班編成でグループでの制作活動を行っており、次年度に課題研究に取り組む2年生に向けて研究成果のプレゼンテーションを自彊ホールで行いました。

インテリアコースでは、家具コース•クラフトコースの合同で班をつくり、それぞれの生徒が持つ得意分野を活かし、協力しながら制作に取り組んできました。
1.大型家具制作班 【ハンモッくん】


大型家具制作班では、木製のハンモックを制作しました。デザインから設計、制作まで生徒達で取り組みました。人の体を支えるための強度やそのためにどういった部材が必要かなどの構造面を考えながら実験的に進めました。ハンモック部分は、小さな木の板が体を包み込むようになるよう工夫した構造をとっています。発表後は実際に2年生に寝てもらい、工夫した強度面や構造面のおもしろさを体感することができました。
2.からくりオブジェ制作班 【機巧帆船】


からくりオブジェ制作班では、海賊船がテーマの作品を制作しました。レバーを回すと船が前後に動き、連動してタコの脚が動くからくりになっており、中の歯車が噛み合って動く仕組みになっています。船やタコは生徒達で彫刻して形づくりました。発表の後では実際にからくりの動きを体験してもらい、からくり構造のおもしろさを伝えることができました。
3.「高松工芸高校×あすなろ保育園」【地域貢献プロジェクト班】



地域貢献プロジェクト班では「あすなろ保育園」と協力して園児が実際に遊ぶ知育玩具の制作をしました。実際に園児と交流し、どのような玩具が学びに繋がるのかを研究し、そこから生徒ならではの発想や意見を織り交ぜた作品を制作しました。キッチンカーやそこで遊べる知育玩具を複数制作し、園児達に贈呈しました。
課題研究発表会の時には、あすなろ保育園の先生方にも来ていただき主任の先生からは、お礼の言葉をいただきました。また、1年間RNC放送の方々にも密着していただきました。ニュースeveryでは特集も組んでいただいています。
RNC news every.【いま、伝えたい】ものづくり高校生の玩具作り 2026/02/03放送
https://www.youtube.com/watch?v=6-wZw4fa3fI&list=PLGBOK27BloXNBAYDPt0Doh36et8GyR-Xx&index=1
どの班も、プレゼンテーションの中に動画やクイズを混ぜるほか、パワーポイントでの分かりやすいスライドデータを用いるなど、プレゼンテーションの際の工夫にも力を注いでいました。
この1年間、課題研究に一生懸命取り組んだ成果が伝わる発表会になりました。また、来年度に課題研究の授業を控えている2年生にも良い刺激になったと思います。校内での展示は、来年度の工芸展を予定しています。
1月30日に3年生漆芸コースの「課題研究」の授業において、1年間を通して行なった研究の成果発表を実施しました。
漆芸コースでは4班に分かれて制作を行なっており、今回は漆芸コースの2年生にむけて、研究成果のプレゼンテーションを行いました。

漆芸コースでこれまで培ってきた技術と班の中で互いの感性や想像力を組み合わせて、どの班も趣向を凝らした魅力ある制作、発表ができました。
▼「漆塗りおせち」

▼「漆塗りアクセサリー」

▼「動物たちの音楽隊漆塗りオルゴール」

▼「香川県漆パズル」

課題研究では木材に漆を塗るだけでなく、石塑粘土や布など多様な素材を使用した制作やレーザー加工機を使用しての製作なども行っています。
今回制作した作品は今年の工芸展にて展示予定です。実際に目で見て、漆の表現や質感を感じて頂けたらと思います。
また「香川県漆塗パズル」は1月23日に栗林小学校の子どもたちに実際に体験してもらうことができました。


子どもたちは香川の市町村や特産品、シンボルマークに込められた意味などを考えながら、みんなで楽しく体験してくれました。
生徒たちにとっても自分たちの作った作品で子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見ることができ、貴重な経験となりました。
また点字とカタカナを組み合わせたユニバーサルデザインであるブレイルノイエを使用しているため、より多くの方に楽しんでもらえる機会を設けられたらと思います。
1月29日(木)、2年生家具コースの実習において、第1回目となる社会人講師による実技講習を実施しました。

講師として、「有限会社川西木工所」より 川西 健太(かわにし けんた)先生、山田 恋司(やまだ れんじ)先生をお迎えしました。
現在、2年生家具コースは実習課題としてスツールの制作に取り組んでいます。
スツールとは、背もたれのない椅子のことで、今回はその座面部分のクッション張り(薄張り)についてご指導いただきました。
本日の講習ではまず、ウレタンスポンジを貼り付けたベニヤ板にゴムのりを使用し、クッション材を張り付ける工程から始まりました。
この工程は椅子の座り心地を左右する重要なポイントであり、仕上がりを良くするための押さえる力加減や貼り付け方について、丁寧に指導していただきました。


その後布地を張る工程を行いました。エアータッカーを使用し、座面のコンパネに布地を固定していきます。特に、コーナー部分をきれいに仕上げるための固定方法や、布地にしわができないように張るためのテクニックをプロならではの視点で丁寧に指導していただきました。


今回は布地デニム生地を使用して作業を行いましたが、
次回の講習ではカラーバリエーションのあるファブリック生地を使用する予定です。
次回の社会人講師による実技講習は、2月12日(木)に実施予定です。
実際の現場で活躍されている職人の方々から直接学ぶ、貴重な学びの機会となりました。
次回の講習が楽しみです。