「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介
2017年7月11日 16時13分ファンタジー:★★★☆☆ ミステリー:★★★★☆
この物語は全体的に暗く、重い感じの話で、ファンタジーとミステリーが見事に融合した作品です。他とは変わった世界観を持ったストーリーですが、読み手もS君の死の真相を推理することができ、楽しめる内容となっています。
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平成29年度より、おススメ本の部屋を開設しました。図書委員と図書部員と司書が、おススメする本を紹介しています。
校内の各所にも掲示していますので、興味や関心を持った人は、気軽に図書館に来て読んでみてください。貸し出し中なら予約も可能です!
ファンタジー:★★★☆☆ ミステリー:★★★★☆
直木賞作家が贈るロードバイク愛に溢れた小説です。健康上の理由から始めたロードバイク。優一は会社の部下である女性を師匠とし、ロードバイク技術を極めていきます。自転車を通して、優一たちは新たな扉を開いていきます。因みに著者自身もロードバイク愛に溢れ、イベントで受賞する腕前だそうです。
心が温まる:★★★★★ 絆:★★★★★
全員血の繋がりのない不思議な家族の物語です。この家族一人一人が心に闇や秘めておきたい過去を持っています。
私はこの本を読んで何とも言えない寂しさや虚しさを感じる一方で、「言葉に表すことが難しい家族のキズナ」を感じることができました。一見、バラバラに見える家族なのに、何故か心のどこかで繋がり合う6人の見えないキズナが私にはとても素敵に感じられました。この本を読み進めていくと、一人ずつ過去の謎が明らかになっていくので、さくさくと読み進められること間違いなしです!
この話には、法律で許されないことが普通に書かれていますが、書かれていることは決して真似しないでくださいね!?そして、この本を読んで新しいキズナの形を発見してみて下さい。
「詩人・石垣りん」ではなく今回はエッセイの総集編。「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「表札」「空をかついで」などの作品は、中学校や高校の国語教科書でご覧になったことがあるかも。
2004年、84 歳で亡くなる前に3冊のエッセイ集が刊行されましたが、その中から71篇を選んで収録されたのがこの本。
長年、丸の内の日本興業銀行で働いてきた彼女。大組織のいちばん低い場所で働いてきた彼女だから書けた作品も数多い。なぜ詩を書くのか?という新聞記者の問いに、〈長いこと働いてきて、人の下で、言われたことしかしてこなくてね。でも、ある時点から自分のことばが欲しかったんじゃないかな。何にも言えないけれど、これを言うときにはどんな目に遭ってもいいって〉
この本には、凛とした、明晰なことばとともに、個として生きる喜びと哀しみが刻まれています。
インパクトのある表紙と又吉さんらしいエッセイの数々。彼の感情をぶつけているのに、どことなく優しく包み込まれる感覚になり、それでいて笑えるほど面白い。「火花」で芥川賞を受賞しただけあって、彼の言葉を巧みに操る技術はさすがとしか言いようがない。難しい表現ではなく、誰にでも伝わる言葉なのに深く考えさせられる文章。どことなく心が休まる本です。
著者は、オフィシャルコミュニティサイト「月と散文」を開設中。息を呑む美しさに一見の価値あり。又吉さんならではのオンラインコンテンツです。
学校図書館を舞台に、先生と学生たちの優しい物語です。
学校で辛い気持ちを抱えている人には特に響くかも。本を通して勇気をもらったり自分を少しずつ好きになれたり…。窮屈な世界が少しずつ拓(ひら)けていきます。素敵な大人になれそうな予感。6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。
ミステリー作家だけあって、ラストのタネ明かしはさすが!