おススメ本の部屋へようこそ!

平成29年度より、おススメ本の部屋を開設しました。図書委員と図書部員と司書が、おススメする本を紹介しています。
校内の各所にも掲示していますので、興味や関心を持った人は、気軽に図書館に来て読んでみてください。貸し出し中なら予約も可能です!

おススメ本Ⅰ

「リエゾン」ヨンチャン著

2023年10月11日 09時22分

 児童精神科を舞台に、心の病を抱える子供たちと向き合い解決策を見出していく漫画です。 2023 年 1 月にテレビ朝日系列でドラマ化されました。 リエゾンとは、フランス語で、連携、つなぐ、を意味します。
 本校福祉科の先生も大絶賛のこの漫画、ぜひ読んでみてください。現在13巻まで刊行。どの巻から読んでも意味が分かるようにできています。

おススメ本Ⅱ

「明日へのペダル」熊谷達也著

2023年10月11日 09時25分

 直木賞作家が贈るロードバイク愛に溢れた小説です。健康上の理由から始めたロードバイク。優一は会社の部下である女性を師匠とし、ロードバイク技術を極めていきます。自転車を通して、優一たちは新たな扉を開いていきます。因みに著者自身もロードバイク愛に溢れ、イベントで受賞する腕前だそうです。

おススメ本Ⅲ

『母と暮らせば』 山田洋次

2019年9月2日 13時47分

戦争:★★★★☆ 母の愛:★★★★★

 1945年8月9日、長崎県に落とされた原子爆弾で亡くなったのは約七万人。その一人である浩二君とそのお母さんとの物語です。
 原子爆弾で亡くなってしまった浩二君は、まだ生きているお母さんのことが大好きで亡霊となって会いに行きます。お母さんは初め浩二君に気づかなかったけど、何回か会いに行くうちに気づくようになり、・・・。
 戦争の怖さと母の愛情を再認識させてもらえる作品です。

おススメ本Ⅳ

『こんなにも優しい、世界の終わりかた』 市川拓司

2019年12月11日 13時43分

優しさ:★★★★★ キャラクターの魅力:★★★★☆

 この本は一人の青年が同じ目的の人と助け合いながら、世界が終わる前に好きな人に会いに行く話です。そして、みんなが優しくなれる話です。

 皆さんは好きな人に好きと伝えられていますか?好きな人というのは恋人だけではなく、家族や友人も含みます。その人たちに素直に気持ちを伝えられているでしょうか。いつ相手がいなくなるか、いつ世界が終るかわからないし、気持ちは言わないと伝わりません。だから、恥ずかしくても気持ちは伝えようと思わせてくれる作品です。
 そして、主人公の父や共に行動する
瑞木など、登場するキャラクターがとても魅力的です。

おススメ本Ⅴ

「月と散文」又吉直樹著

2023年10月11日 09時33分

 インパクトのある表紙と又吉さんらしいエッセイの数々。彼の感情をぶつけているのに、どことなく優しく包み込まれる感覚になり、それでいて笑えるほど面白い。「火花」で芥川賞を受賞しただけあって、彼の言葉を巧みに操る技術はさすがとしか言いようがない。難しい表現ではなく、誰にでも伝わる言葉なのに深く考えさせられる文章。どことなく心が休まる本です。
 著者は、オフィシャルコミュニティサイト「月と散文」を開設中。息を呑む美しさに一見の価値あり。又吉さんならではのオンラインコンテンツです。

おススメ本Ⅵ

「教室に並んだ背表紙」相沢沙呼著

2023年10月11日 09時35分

 学校図書館を舞台に、先生と学生たちの優しい物語です。
 学校で辛い気持ちを抱えている人には特に響くかも。本を通して勇気をもらったり自分を少しずつ好きになれたり…。窮屈な世界が少しずつ拓(ひら)けていきます。素敵な大人になれそうな予感。6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。
 ミステリー作家だけあって、ラストのタネ明かしはさすが!