おススメ本の部屋へようこそ!

平成29年度より、おススメ本の部屋を開設しました。図書委員と図書部員と司書が、おススメする本を紹介しています。
校内の各所にも掲示していますので、興味や関心を持った人は、気軽に図書館に来て読んでみてください。貸し出し中なら予約も可能です!

おススメ本Ⅰ

「リエゾン」ヨンチャン著

2023年10月11日 09時22分

 児童精神科を舞台に、心の病を抱える子供たちと向き合い解決策を見出していく漫画です。 2023 年 1 月にテレビ朝日系列でドラマ化されました。 リエゾンとは、フランス語で、連携、つなぐ、を意味します。
 本校福祉科の先生も大絶賛のこの漫画、ぜひ読んでみてください。現在13巻まで刊行。どの巻から読んでも意味が分かるようにできています。

おススメ本Ⅱ

『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』 神永学

2019年5月20日 11時10分

ホラー:★★★☆☆ ミステリー:★★★★☆

 幽霊が見える赤い瞳を持っている青年、斉藤八雲。ある日、「大学のはずれにある廃墟を調べてほしい。」という依頼がきた。その廃墟には幽霊が出ると言う噂がある。調べていくうちに殺人事件が起こり、赤い瞳を使って解決していく。

 幽霊が見えるのは怖いけどちょっと見てみたいと思うこともある。でも、毎日見えるのは嫌だなぁと思う。幽霊が見えることにコンプレックスを感じていた八雲が、事件と遭遇して解決していくうちに自分の目は沢山の人を救うことが出来るのだと気付き、成長していくという所が好きです。アニメや漫画もあるので、ぜひ読んで見てください。

おススメ本Ⅲ

『坂下あたると、しじょうの宇宙』 町屋良平

2022年1月25日 09時22分

青春:★★★★☆ ドキドキ感:★★★★★

友人に影響されて詩を書くようになった毅だが、書いた詩はあまり評価されなかった。一方、友人の坂下あたるが書いた小説は、ファンも数多くいて、新人賞の最終候補にも残っていた。
 あたるの小説は、毅や様々な人の心を動かしていて、詩や小説には人を動かせる力があるのだと感じました。
 また、新人賞の最終候補に選ばれるというプレッシャーの中で、小説を書くことはとても自分にはできないことだと思いました。

おススメ本Ⅳ

「朝のあかり」石垣りん著

2023年10月11日 09時32分

 「詩人・石垣りん」ではなく今回はエッセイの総集編。「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「表札」「空をかついで」などの作品は、中学校や高校の国語教科書でご覧になったことがあるかも。
 2004年、84 歳で亡くなる前に3冊のエッセイ集が刊行されましたが、その中から71篇を選んで収録されたのがこの本。
 長年、丸の内の日本興業銀行で働いてきた彼女。大組織のいちばん低い場所で働いてきた彼女だから書けた作品も数多い。なぜ詩を書くのか?という新聞記者の問いに、〈長いこと働いてきて、人の下で、言われたことしかしてこなくてね。でも、ある時点から自分のことばが欲しかったんじゃないかな。何にも言えないけれど、これを言うときにはどんな目に遭ってもいいって〉
 この本には、凛とした、明晰なことばとともに、個として生きる喜びと哀しみが刻まれています。

おススメ本Ⅴ

「月と散文」又吉直樹著

2023年10月11日 09時33分

 インパクトのある表紙と又吉さんらしいエッセイの数々。彼の感情をぶつけているのに、どことなく優しく包み込まれる感覚になり、それでいて笑えるほど面白い。「火花」で芥川賞を受賞しただけあって、彼の言葉を巧みに操る技術はさすがとしか言いようがない。難しい表現ではなく、誰にでも伝わる言葉なのに深く考えさせられる文章。どことなく心が休まる本です。
 著者は、オフィシャルコミュニティサイト「月と散文」を開設中。息を呑む美しさに一見の価値あり。又吉さんならではのオンラインコンテンツです。

おススメ本Ⅵ

「教室に並んだ背表紙」相沢沙呼著

2023年10月11日 09時35分

 学校図書館を舞台に、先生と学生たちの優しい物語です。
 学校で辛い気持ちを抱えている人には特に響くかも。本を通して勇気をもらったり自分を少しずつ好きになれたり…。窮屈な世界が少しずつ拓(ひら)けていきます。素敵な大人になれそうな予感。6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。
 ミステリー作家だけあって、ラストのタネ明かしはさすが!