おススメ本の部屋へようこそ!

平成29年度より、おススメ本の部屋を開設しました。図書委員と図書部員と司書が、おススメする本を紹介しています。
校内の各所にも掲示していますので、興味や関心を持った人は、気軽に図書館に来て読んでみてください。貸し出し中なら予約も可能です!

おススメ本Ⅰ

「リエゾン」ヨンチャン著

2023年10月11日 09時22分

 児童精神科を舞台に、心の病を抱える子供たちと向き合い解決策を見出していく漫画です。 2023 年 1 月にテレビ朝日系列でドラマ化されました。 リエゾンとは、フランス語で、連携、つなぐ、を意味します。
 本校福祉科の先生も大絶賛のこの漫画、ぜひ読んでみてください。現在13巻まで刊行。どの巻から読んでも意味が分かるようにできています。

おススメ本Ⅱ

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』Jam 

2022年5月12日 12時46分

ぽかぽか度:★★★★☆  気分さっぱり度:★★★★☆

 この本は、さまざまな人間関係の悩みを4コマ漫画で分かりやすく解説し、新しい考え方を教えてくれます。SNSなどといった最近の話から、職場や友人関係などといった話題もあります。
 なかでも、無理な頼み事をされて断れないという人に対して著者が「人がいないのはそいつのせいで、ちゃんとした人なら誰も離れないんだから、最後の一人になっちゃダメだよ」と言った言葉が心に残りました。つまり強引な頼み方をする人は、だんだんと周りの人が離れていくのです。いつまでも我慢しなくてもいいということ。
 人間関係に悩んでいる人に読んでほしい一冊です。

おススメ本Ⅲ

『図書館戦争』 有川浩

2023年2月27日 09時37分

 この本の舞台は、公共図書館であり軍事基地であるという不思議なもの。この図書館で日々働く人たちは、図書館の本を守る防衛部隊と、通常の図書館業務に当たる人とに分かれています。本を愛し、図書館を愛してやまない人々の笑顔と自由を守るため、防衛部隊は全力で図書館を守ります。
 上司と部下の甘酸っぱいラブストーリー要素も含まれているので、とても面白い本です。

★この本は図書館の日本の小説(9136 アリ)の棚にありますので、手に取ってみてください。

おススメ本Ⅳ

「朝のあかり」石垣りん著

2023年10月11日 09時32分

 「詩人・石垣りん」ではなく今回はエッセイの総集編。「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「表札」「空をかついで」などの作品は、中学校や高校の国語教科書でご覧になったことがあるかも。
 2004年、84 歳で亡くなる前に3冊のエッセイ集が刊行されましたが、その中から71篇を選んで収録されたのがこの本。
 長年、丸の内の日本興業銀行で働いてきた彼女。大組織のいちばん低い場所で働いてきた彼女だから書けた作品も数多い。なぜ詩を書くのか?という新聞記者の問いに、〈長いこと働いてきて、人の下で、言われたことしかしてこなくてね。でも、ある時点から自分のことばが欲しかったんじゃないかな。何にも言えないけれど、これを言うときにはどんな目に遭ってもいいって〉
 この本には、凛とした、明晰なことばとともに、個として生きる喜びと哀しみが刻まれています。

おススメ本Ⅴ

「月と散文」又吉直樹著

2023年10月11日 09時33分

 インパクトのある表紙と又吉さんらしいエッセイの数々。彼の感情をぶつけているのに、どことなく優しく包み込まれる感覚になり、それでいて笑えるほど面白い。「火花」で芥川賞を受賞しただけあって、彼の言葉を巧みに操る技術はさすがとしか言いようがない。難しい表現ではなく、誰にでも伝わる言葉なのに深く考えさせられる文章。どことなく心が休まる本です。
 著者は、オフィシャルコミュニティサイト「月と散文」を開設中。息を呑む美しさに一見の価値あり。又吉さんならではのオンラインコンテンツです。

おススメ本Ⅵ

「教室に並んだ背表紙」相沢沙呼著

2023年10月11日 09時35分

 学校図書館を舞台に、先生と学生たちの優しい物語です。
 学校で辛い気持ちを抱えている人には特に響くかも。本を通して勇気をもらったり自分を少しずつ好きになれたり…。窮屈な世界が少しずつ拓(ひら)けていきます。素敵な大人になれそうな予感。6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。
 ミステリー作家だけあって、ラストのタネ明かしはさすが!