「星の子」 今村夏子
2017年10月25日 09時38分 生まれつき病弱だったちひろを救うため、父親は会社の同僚に「金星のめぐみ」と呼ばれるどんな病気でも治る水をもらって帰ります。この水のおかげでちひろの病気は治りましたが、効能のすごさに影響された両親は、水を作っている怪しげな新興宗教に染まっていきます。
この物語は主人公のちひろの視点、つまり子供の視点で書かれているため、ちひろは両親が宗教にのめり込んでいく姿をよく分からないままでいます。しかし、読み手には家族の絆が崩れていくことがわかる、つらい内容となっています。重い話が好きな人にオススメです。