自立活動とは?
特別支援学校では、幼児児童生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するための必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基礎を培うために、小・中・高等学校の領域・教科・科目に加えて「自立活動」の領域が特別に設けられています。
歩行訓練について
視覚に障害がある人が、一人で屋外を歩けるようにするのが歩行指導です。聴覚や嗅覚等、保有している感覚を使って、歩行に必要な周囲の情報を的確に把握し、安全に目的地まで行くことができるように取り組んでいます。
<白杖歩行の様子>
視覚障害児・者の歩行方法には以下のものがあります。
1)補助具を使用しない歩行
2)手引きによる歩行
3)白杖による歩行
4)盲導犬による歩行
5)その他の補助具を使用しての歩行
※本校では1)~3)の訓練を実施しています。
点字指導について
自立活動では、全盲もしくは、弱視で将来点字を使用する必要がある幼児児童生徒に対して、点字を正確に速く読んだり書いたりできるように点字の指導を行っています。
<点字指導で使われる道具>
1) 点字とは?
点字とは、視覚に障害のある人が文章などを記録したり読んだりするために用いられる特殊な文字で、視覚障害者の情報取得手段の一つです。 点字は通常、縦3点×横2点からなる6つの点を基本として仮名・アルファベット、句読点などの記号が表現されます。 点字は仮名だけで表現されていますので、意味がとりやすく、読みやすいように文節ごとに文を区切っていく、「分かち書き」というルールがあります。
視覚補助具利用の指導について
視力を矯正するための眼鏡やコンタクトレンズでは、十分視力が得られない弱視者の場合、対象を大きくして見やすくします。その場合に用いられる補助具として、拡大読書器や弱視レンズなどがあります。
1) 拡大読書器
拡大読書器は、ビデオカメラとモニターを組み合わせた装置です。カメラで被写体を写し、それを拡大して表示します。
見やすい大きさに拡大したり、白地が眩しくて見えにくい場合は色を反転したり、画面の明るさやコントラストを変えたりする機能もあり、利用者が見やすいように調節することができます。
2) 弱視レンズ
<近用レンズ>
<遠用レンズ>
弱視レンズは遠くのものを見るための遠用レンズと近くのものを見るための近用レンズがあります。それぞれ様々な形状のものがありますが、どちらも、使用者の見え方や使用目的によって適切なものを選定する必要があります。(倍率、視野、使い勝手等) 選定したレンズがスムーズに使えるようになるために、レンズ訓練を行います。
弱視レンズは遠くのものを見るための遠用レンズと近くのものを見るための近用レンズがあります。それぞれ様々な形状のものがありますが、どちらも、使用者の見え方や使用目的によって適切なものを選定する必要があります。(倍率、視野、使い勝手等) 選定したレンズがスムーズに使えるようになるために、レンズ訓練を行います。