おススメ本の部屋へようこそ!

平成29年度より、おススメ本の部屋を開設しました。図書委員と図書部員と司書が、おススメする本を紹介しています。
校内の各所にも掲示していますので、興味や関心を持った人は、気軽に図書館に来て読んでみてください。貸し出し中なら予約も可能です!

おススメ本Ⅰ

「リエゾン」ヨンチャン著

2023年10月11日 09時22分

 児童精神科を舞台に、心の病を抱える子供たちと向き合い解決策を見出していく漫画です。 2023 年 1 月にテレビ朝日系列でドラマ化されました。 リエゾンとは、フランス語で、連携、つなぐ、を意味します。
 本校福祉科の先生も大絶賛のこの漫画、ぜひ読んでみてください。現在13巻まで刊行。どの巻から読んでも意味が分かるようにできています。

おススメ本Ⅱ

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』 坪田信貴

2022年10月18日 13時13分

感動度:★★★★
役立ち度:★★★★★

 中学時代からほとんど勉強をしなかった主人公のさやか。高2の頃は、学年で成績が最下位の金髪ギャルの派手な少女でした。さやかは母親の提案で個別塾へ通い、そこで坪田という講師と出会います。必死で受験勉強を開始し、周りに何を言われても自分の意思を貫き通します。母親や坪田の大きな協力もあり、みごと慶応大学に現役合格するといった実話を元にした話です。
 「自分にはゼッタイ無理」といった、いつしかあきらめてしまった夢がありませんか?この本は勉強を頑張りたい人や、勉強のモチベーションを上げたい人におススメです。ぜひ読んでみてください。

おススメ本Ⅲ

「文豪、社長になる」門井慶喜著

2023年10月11日 09時28分

 高松市に生まれた菊池寛の伝記です。 郷土が生んだ文豪、菊池寛先生のことをよく知る人はどの程度でしょうか。芥川龍之介や直木三十五を親友に持ち、早逝した二人の名前を冠した文学賞を創設したのも菊池寛です。
 日露戦争真っ最中のころ、香川県教育委員会は旧製糸場の地所と建物を購入し、高松市七番丁に図書館を開館させました。明治38年2月10日のことです。中学生の菊池寛は、父親に頼んで 5 銭をもらい、1 ヶ月間有効の入場券を 一番に買い、この図書館を利用しました。「こんまいころはトンボ釣りや百舌(もず)狩りなんぞやに熱中して、ずいぶんわんぱくな坊(ぼん)やったけんど、さすがは血やのう。藩政のころ、江戸へ出て漢詩の名手になったゆう菊池五山(ござん)翁の後裔(すえ)だけある」と街の人はうわさしたと言います。
 伝記がこんなに面白いなんて!と思える本です。

おススメ本Ⅳ

『ネバーランド』 恩田陸

2019年9月30日 10時29分

驚き:★★★★★ 感動:★★★★☆

 伝統ある男子校の寮「松籟館」を舞台としたこの物語は、美国・寛司・光浩・統の4人が中心となって展開していきます。冬休みを迎え、多くの人が帰省する中、寮への居残りを決めた3人と自宅通学組の統。4人はクリスマス・イヴからの7日間の休暇を共に過ごす中でお互いの秘密を知っていきます。

 寮生活のほのぼのとした雰囲気を感じる場面と突然の告白にハラハラする場面が変わる変わる登場し、読んでいて飽きません。また、登場する場所や人物が少なく、場面の描写が細かいので情景が想像しやすく読みやすいと思います。驚きと感動が詰まったこの本をぜひ読んでみてください。

おススメ本Ⅴ

「月と散文」又吉直樹著

2023年10月11日 09時33分

 インパクトのある表紙と又吉さんらしいエッセイの数々。彼の感情をぶつけているのに、どことなく優しく包み込まれる感覚になり、それでいて笑えるほど面白い。「火花」で芥川賞を受賞しただけあって、彼の言葉を巧みに操る技術はさすがとしか言いようがない。難しい表現ではなく、誰にでも伝わる言葉なのに深く考えさせられる文章。どことなく心が休まる本です。
 著者は、オフィシャルコミュニティサイト「月と散文」を開設中。息を呑む美しさに一見の価値あり。又吉さんならではのオンラインコンテンツです。

おススメ本Ⅵ

「教室に並んだ背表紙」相沢沙呼著

2023年10月11日 09時35分

 学校図書館を舞台に、先生と学生たちの優しい物語です。
 学校で辛い気持ちを抱えている人には特に響くかも。本を通して勇気をもらったり自分を少しずつ好きになれたり…。窮屈な世界が少しずつ拓(ひら)けていきます。素敵な大人になれそうな予感。6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。
 ミステリー作家だけあって、ラストのタネ明かしはさすが!