『きみといたい、朽ち果てるまで』 坊木椎哉
2019年7月16日 09時45分気味の悪さ:★★★★☆ 純愛度:★★★★☆
舞台は、疎外された人々が流れ着く街・イタギリ。その希望なき世界で出会ってしまった少年と少女の恐ろしくも美しい究極のラブストーリー。
読んでいて気持ちの良いものでは、なかった。むしろ終始グロテスクに描かれていた。しかし、その中にとても真っ直ぐな恋心も描かれていて、ホラー小説ではあるが、純愛小説でもあるように感じた。読み返すことによって、どんどん深みにはまっていく。非現実的であるのに現実的な世界観を感じさせられる。暑い夏のお供にいかがでしょうか。