「浜村渚の計算ノート」 青柳碧人
2017年11月8日 13時06分数学が排斥されている日本で、数学の地位向上を訴えるテロ活動を行う「ドクター・ピタゴラス」。警察はテロに対して対策本部を設置するも、ある事情により、集まったメンバーは数学ができないものばかり。そんな絶体絶命の対策本部に助っ人として呼ばれたのは浜村渚、数学が大得意な中学生!?
令和6年度香川県公立高等学校入学者 選抜合格者一覧 (自己推薦選抜合格者を除く )は、 こちら
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平成29年度より、おススメ本の部屋を開設しました。図書委員と図書部員と司書が、おススメする本を紹介しています。
校内の各所にも掲示していますので、興味や関心を持った人は、気軽に図書館に来て読んでみてください。貸し出し中なら予約も可能です!
数学が排斥されている日本で、数学の地位向上を訴えるテロ活動を行う「ドクター・ピタゴラス」。警察はテロに対して対策本部を設置するも、ある事情により、集まったメンバーは数学ができないものばかり。そんな絶体絶命の対策本部に助っ人として呼ばれたのは浜村渚、数学が大得意な中学生!?
直木賞作家が贈るロードバイク愛に溢れた小説です。健康上の理由から始めたロードバイク。優一は会社の部下である女性を師匠とし、ロードバイク技術を極めていきます。自転車を通して、優一たちは新たな扉を開いていきます。因みに著者自身もロードバイク愛に溢れ、イベントで受賞する腕前だそうです。
高松市に生まれた菊池寛の伝記です。 郷土が生んだ文豪、菊池寛先生のことをよく知る人はどの程度でしょうか。芥川龍之介や直木三十五を親友に持ち、早逝した二人の名前を冠した文学賞を創設したのも菊池寛です。
日露戦争真っ最中のころ、香川県教育委員会は旧製糸場の地所と建物を購入し、高松市七番丁に図書館を開館させました。明治38年2月10日のことです。中学生の菊池寛は、父親に頼んで 5 銭をもらい、1 ヶ月間有効の入場券を 一番に買い、この図書館を利用しました。「こんまいころはトンボ釣りや百舌(もず)狩りなんぞやに熱中して、ずいぶんわんぱくな坊(ぼん)やったけんど、さすがは血やのう。藩政のころ、江戸へ出て漢詩の名手になったゆう菊池五山(ござん)翁の後裔(すえ)だけある」と街の人はうわさしたと言います。
伝記がこんなに面白いなんて!と思える本です。
「詩人・石垣りん」ではなく今回はエッセイの総集編。「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「表札」「空をかついで」などの作品は、中学校や高校の国語教科書でご覧になったことがあるかも。
2004年、84 歳で亡くなる前に3冊のエッセイ集が刊行されましたが、その中から71篇を選んで収録されたのがこの本。
長年、丸の内の日本興業銀行で働いてきた彼女。大組織のいちばん低い場所で働いてきた彼女だから書けた作品も数多い。なぜ詩を書くのか?という新聞記者の問いに、〈長いこと働いてきて、人の下で、言われたことしかしてこなくてね。でも、ある時点から自分のことばが欲しかったんじゃないかな。何にも言えないけれど、これを言うときにはどんな目に遭ってもいいって〉
この本には、凛とした、明晰なことばとともに、個として生きる喜びと哀しみが刻まれています。
元気をもらえる:★★★★★
面白さ:★★★★☆
この本は、結婚式直前に婚約を破棄されてしまった1人の女性が主人公です。そのことで落ち込んでいたところに、叔母が「ドリフターズリスト」という、やりたいことを実行するためのリストを作ろうと薦めてきた。それをきっかけに、主人公の気持ちが少しずつ前向きになり、周りの環境がどんどん変化していきます。
叔母は、主人公のやりたいことをかなえたい一心で大胆な行動に出ることもありますが、不器用なりの優しさが伝わってきて素敵だなと思えました。婚約を破棄されましたが、結婚はゴールではなく1つの過程だし、元婚約者以外の人間関係について見つめ直す良い機会になったと思います。
普段の生活で、嫌われたくないから他人に合わせようと、疲れてしまうことも多いけれど、「がんばれるときに、がんばればいい」というメッセージに元気をもらえました。
学校図書館を舞台に、先生と学生たちの優しい物語です。
学校で辛い気持ちを抱えている人には特に響くかも。本を通して勇気をもらったり自分を少しずつ好きになれたり…。窮屈な世界が少しずつ拓(ひら)けていきます。素敵な大人になれそうな予感。6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。
ミステリー作家だけあって、ラストのタネ明かしはさすが!