どんどん不便な社会になっている
2024年8月2日 14時50分最近はレストランや回転ずしなどで、タッチパネルを使って注文する店舗が増えました。手を挙げて「すみません」と大きな声を出して店員さんに来てもらって注文する方法に比べたら、席に着いた瞬間から注文できたり、店員さんの聞き間違いの問題もなくなり、利用者・店舗側双方が便利で、みんなにとって良くなったと思っていました。ところが本校に赴任して考えが変わりました。タッチパネルは見える人を前提に作られており、見えない人にとっては使い物になりません。スーパーのセルフレジ、コンビニの支払い、ホテルのチェックイン・チェックアウトなど、様々なところにタッチパネルが増えました。見えない人にとっては、どんどん不便な社会になっているのです。「誰もいないホテルのロビーは本当に困る」と本校教員が言っておりました。助けてくれる人が近くにいれば、何とかなるのです。タッチパネルが置いてあるだけの環境を「これもありだな」とは思わないようにしてください。