校長からみなさまへ

点字のノート

2025年2月4日 14時00分

 視覚障害者の多くは見えにくい「弱視」の人で、全く見えず、点字の読み・書きをしている「全盲」の人は少ないです。今年度本校では、点字の読み・書きの勉強をしている生徒はいますが、点字でノートをとっている児童・生徒はいません。先日、他県の視覚支援学校の授業を見る機会があり、そこで、点筆(紙に金属棒を押し付けて小さなくぼみをつくる点字を書く道具)を使って、点字でノートをとっている中学生を見ました。「ダダダダダダ…」と、一瞬も止まることなく、点字を高速で書く姿に驚きました。また、点字で書いた内容を教員が目で読み取り、授業を展開していました。「点字を介して学ぶ、点字を介して授業をする」とは、こういうことかと、2月になってこんなことを実感するのは、校長として恥ずかしい限りですが、見ることができて良かったです。点字で学んでいる児童・生徒には、教科書以外のドリル学習教材などの副教材、テスト問題、通知表等を、その学校の教員が点字で作らなければなりません。時間と労力がとてつもなくかかりそうなことが容易に想像できます。