読む点字と書く点字
2025年2月14日 15時00分
点字は、6個の凸点の組み合わせによって表現されています。一つの凸点の直径は、約1.4mmで、点の配置や点と点との間隔は、右図のようになっています。各点の位置を示す番号もあります。右図は、ちょうど10倍の大きさになるように、私がパソコンを使って描いたものを縮小して表示しています。私は、実際の点字を指先で触っても、小さくて違いが分からず、読み取ることはできません。 「アイウエオ」は、下図のようになります。「カ」は、「ア」の点字に、カ行を示す⑥の点が加わります。「ス」は、「ウ」の点字にサ行を示す⑤と⑥の点が加わります。この規則に当てはまらない「ヲ」と「ン」も示しました。 |
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このような規則性があるので、自分にも覚えられそうと思いましたか?実はそんなに単純ではありません。今回ここでは示しませんが、「ガ」のような濁音、「パ」のような半濁音、「キャ」のような拗音は、それぞれ2マスを使います。さらに数字やアルファベットに、「。」「、」「?」「!」「÷」「<」「∫(積分)」「⤴」「♪」「♭」等にも点字があります。数学や音楽も勉強しますので、学習に必要な記号には点字があります。 |
点字は、凸点を指先で触って読みますが、学校でノートをとるときなどは、点筆を紙に押し付けて、へこみを作って書いていきます。読むのは凸点、書くのはへこみです。右から書いていったノートを裏返して、左から読むのです。ここで気が付いた人はいますか? そう、読む点字と書く点字は、左右反転しているのです!! 点字の習得には、かなりの時間とトレーニングが必要であることが分かります。