校長からみなさまへ

筆算

2026年2月12日 11時00分

 筆算とは、足し算や掛け算などの計算を縦に位をそろえて書いて、一桁ずつ順に計算していく方法です。例えば、15足す17の筆算は紙に書かなくても、計算過程の書き込みや答えを思い浮かべることができると思います。この筆算ができるのは、数字の配置を視覚的に活用した学習をしているからです。点字でも筆算ができるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は困難です。点字は、基本的に左から右へ流れる線的な情報で、直径約1.4mmの小さな点を、行をまたいで縦方向に正確にそろえて書いたり読み取ることが困難です。計算過程での繰り上がりの数字を適切な場所に小さくメモすることも困難です。次が決定的です。点字は針でついて書きますが、へこんだ部分は触れても分からないので、書いている最中に書いた数字を読むことができません。読むときは、書いた紙を裏返して読むのです。

 そんなこともあり、本校では計算の学習にそろばんを使っています。一般的なそろばんでは、少し触っただけで珠が意図せず動いてしまうので、平たい珠を前後に倒す構造の特別なそろばんを使っています。ただ、今年度、このそろばんの部品を作る会社が廃業したとの連絡が入りました。たとえ、需要が少なくても必要な物が必要な人に届く社会であってほしいと思います。