校長からみなさまへ

校長からみなさまへ(入学式)

2022年4月7日 18時27分

香川県立盲学校の Web サイト(ホームページ)をご覧いただき、ありがとうございます。


<入学式>
 さわやかな青空のもと、令和4年度の入学式を挙行いたしました。
 高等部普通科2名、保健理療科1名、専攻科理療科2名が、それぞれ緊張の中に、晴れやかな表情を浮かべ、凛とした雰囲気の中、入学式に臨むことができました。
 校長として初めての入学式。式場内で一番緊張していたのは私ではないかと思います。
 少し震える声で、以下の式辞を述べさせてもらいました。


「式 辞


 あたたかな春風に桜の花びらが舞い、冬に児童生徒たちが植えた色とりどりのチューリップの花が揺れる今日の佳き日に、ご来賓の方々のご臨席を賜り、令和四年度香川県立盲学校の入学式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。

DSCN0561【本校理療棟前のソメイヨシノ】

 ただ今、入学を許可いたしました五名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご家族、関係者の皆様には、本日のご入学を心待ちにされていたことと存じ、心からお喜びを申し上げます。
 香川県立盲学校は、明治四十一年の創立以来、百十四年目という長い歴史と伝統があります。ここで学んだ多くの卒業生が、「報恩、自立自営、反省」という校訓のもと、自立と社会参加を目指して勉学に励み、各界で活躍されています。

DSCN0557【校訓碑】

 さて、今、社会は目まぐるしいスピードで変化し、予測困難な時代になりつつあります。様々なことが次々にアップデートされ、今まで当たり前だと考えられていたことが、そうではなくなり、旧態依然の価値観に縛られていては、一歩前に進むことすら息苦しさを感じるかもしれません。そんな時代だからこそ、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動する力を養い、たくましく生きる、生き抜く力を養って欲しいと思います。
 それは難しいことではありません。なりたい自分を思い描くことで、自然とできるようになります。なりたい自分になるために、受け身ではなく、自分は何がしたいのか、何を求めているかを常に自分に問うてみてください。そこに沢山のヒントが詰まっていることでしょう。
 でも、時にどうしたらよいのか分からずに、迷うこともあるかもしれません。そんな時は、あせらず、周りを眺めてみてください。そこには仲間たちがいます、先生方がいます。香川県立盲学校はとてもあたたかな学校です。安心して、これからの学校生活に思いを馳せてください。

 本日、ご列席のご家族の皆様に一言申し上げます。私ども教職員は、一人一人の児童生徒を大切にし、ひとりひとりの願いが叶うよう使命感をもって取り組んでまいります。そのために、多くの皆様と連携しながら教育に当たっておりますが、とりわけ、本校に学ぶ幼児児童生徒の成長や自立、社会参加を考えるとき、ご家族と関係者の皆様との連携は、欠くことのできないものです。どうか、本校の教育に、ご理解・ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、ご来賓の皆様には、常日頃から本校の児童生徒にご支援をいただいておりますこと、改めて感謝申し上げます。本年度も引き続き、ご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。

               令和四年四月七日 香川県立盲学校長 菊田 一之」

 拙い式辞でしたが、思いは伝わったのではないかと思います。
 本校に入学して良かったと思ってもらえるよう、教職員一同、使命感をもって取り組んでまいります。
 明日は、幼稚部の入学式があります。16名が揃い、令和4年度が本格的に始まります。