音訳ボランティアとAI
2024年9月13日 15時00分音訳とは、視覚に障害のある方のために、墨字(活字)で書かれている本や広報誌などの内容を読んで音声に変えることで、多くのボランティアの方が関わっています。本日、公益財団法人鉄道弘済会四国支部主催の「朗読録音奉仕者感謝の集い」に出席してきました。四国地区で長年に渡って音訳ボランティアに携わってこられた方13名が表彰されました。全盲の視覚障害者の方のためには点字図書もありますが、大人になってから視覚を失った人にとっては点字の習得は難しく、音声図書はとてもありがたいようです。受賞者代表の挨拶に、やがてはAIの音声が普及し、私たちボランティアが必要なくなるかもしれませんとの話がありました。最近は、ニュースの読み上げもAI音声のものが使われています。視覚障害者の方にとっては情報を得やすくなるのかもしれませんが、「少しでも人のためになれば」と思う機会がAIに置き換わっていく未来の社会はどうなるのでしょうか。思いやりのあふれる社会であってほしいものです。