校長からみなさまへ

校長からみなさまへ

2020年4月10日 14時09分

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 <突然の臨時休業に際して>

本校は4月6日にお世話になった先生方の離任式、そして始業式を行い、翌7日には入学式や寄宿舎の入舎式を挙行しました。始業式のあとには、県立高等学校から高等部3年普通科に転入する1名の生徒を紹介しました。全校幼児児童生徒17名という規模の小さな県立学校ですが、35日ぶりに明るい笑顔と元気な声が校内に春を呼び込んでくれました。

始業式・入学式とも体育館の窓を開放し、座席の間隔も広くとり、全員マスクを着用するなど感染症防止対策のうえ実施しました。入学式では、高等部普通科1名、専攻科理療科2名の生徒が、新しく本校の仲間に加わりました。来賓の臨席こそありませんでしたが、式はいつもどおり厳かに行われ、新入生も本校で学ぶ決意を新たにしていただけたものと大変うれしい気持ちでした。新しく本校に赴任した4名の先生方、2名の寄宿舎指導員の先生も、ワクワクしながら教室や舎室の整備、授業の準備などをして、やっと子どもたちと笑顔で出会うことができたところでした。

ところが、4月8日午後に県知事より県立学校の臨時休業についてお話があり、13日の月曜日から24日の金曜日までの2週間、学校が全てお休みになります。新年度がスタートして3日目のことで、正直なところ現場には落胆と戸惑いがありました。学校が再開して新しい教科書を手にした児童生徒も、がっくりした表情でした。働いている保護者からは、日中の児童の居場所確保のため、また児童デイサービスとの調整をしなきゃ…との声も聞かれ、昨年度末と同じようなご負担をおかけすることにたいへん心苦しい思いがしました。また、先生方には急きょ2週間分の学習課題を作成してもらい、10日には児童生徒が持って帰れるよう依頼しました。急な依頼にも、一所懸命に対応してくれる本校の先生方を誇りに思っています。

 

香川県はまだまだ感染者が少ない状況ですが、元気な若者は感染しても症状が表れにくいと言われています。感染しても気づかずに、他の人に感染を広げてしまうかもしれません。特に高等部や専攻科の皆さんには、責任をもった行動を心がけてほしいと思います。

どうぞみなさん、体調には十分留意していただき、この2週間という困難な状況を乗り越え、臨時休業を終わらせましょう。4月27日には、明るく笑顔でお会いできることを楽しみにしています。

 

令和2年4月10日

香川県立盲学校長 田中