校長からみなさまへ

校長からみなさまへ

2020年6月8日 17時03分

香川県立盲学校のWebサイト(ホームページ)をご覧いただき、ありがとうございます。

 

 <プール学習が始まりました>

 

高松気象台のホームページによりますと「四国地方は、5月31日ごろに梅雨入りしたとみられます。今年の梅雨入りは、平年(6月5日ごろ)と比べ5日早く、昨年(6月26日ごろ)と比べ、26日早い梅雨入りとなりました。」とのことで、5月31日は雨が降りましたが、それ以降は降雨もなく段々と気温も上がってきています。今週半ば水曜日あたりから曇りとなり週末にかけては雨模様になるようです。今日の職員室の温度計は28.4℃でしたが、風も心地よく、過ごしやすい一日でした。しかし外に出ると日差しは強く、真夏はそこまで来ている感じです。

 

本校では、今日から体育の授業で水泳(プール学習)を始めました。今年度の水泳の開始にあたっては、国や県の通知、ガイドライン等を基に実施の是非も含めて慎重に検討しました。授業でプールを利用する児童生徒の人数は多くて3、4人までであり、更衣も少し時間帯をずらしたり教室で着替えたりするなど密集・密接にも配慮することで、実施の判断をいたしました。課題は教員が水泳時に着用するマスクでしたが、体育主任が市販のプール用マスク(価格は10枚入りで何と29,800円)のネット画像を参考に手作りしてくれました。クリアファイルを切り抜いて、隆鼻が当たる部分にはスポンジでパッドもつけてくれており、水泳指導に係る教員の数だけ作成してくれました。できない理由をつけるのは簡単ですが、できるように努力や工夫をする姿勢は本当に素晴らしいと思います。児童生徒も1年ぶりの水の感覚を全身で楽しんでいるようでした。プールでの学習は思いのほか体力を使いますので、十分な健康観察を心がけ、無理のないよう取り組みたいと思います。また、水質の管理も含め、感染症に対する衛生管理も十分に取り組んでいきます。

 

さて、今日の6時間目に、小学部の児童が校長室を訪ねてくれました。ときどき昼休みに校長室に遊びに来てくれる児童ですが、私のことが大好きで来てくれると勝手に思い込んでいるのですが、実は校長室の入口ドアが好きで、ドアが閉まる「カチャン」という音や、ドアノブから伝わる感触を楽しみに、いつもドアを開けたり閉めたりして遊んでいます。でも今日は遊びではなく、小学部の図書係として、私に絵本の読み聞かせを依頼するためにやってきました。お願いする言葉を教室で何度か練習したようで、担任の先生もついてはいましたが、授業中であることも十分理解して、ドアで遊びたい気持ちも我慢しながら一人ではきはきと話をしてくれました。

絵本の読み聞かせについては、普段は高松市立図書館に登録している読み聞かせボランティアの方々に来ていただいています。しかし、今学期に限っては感染症のこともあり、外部の方の来校はできるだけ見合わせるということで、私に大役が回ってきました。

手渡された絵本は3冊、読むのは6月18日、まだ日にちがあるので、それまでしっかり読み込んで、小学部の子どもたちに感動を与えられるよう頑張ります。私も楽しみたいです。

 

令和2年6月8日
                                 香川県立盲学校長 田中 豊