校長からみなさまへ

校長からみなさまへ(2月25日付)

2021年2月25日 13時35分

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<第2回学校評議員会を開催しました>

 

2月24日(水)午後から、今年度第2回目の学校評議員会を開催しました。年度末の開催ということで、令和2年度の本校の取組等について報告し、各委員さんからご意見やご助言をいただきました。当日は本校理療科卒業生でデイサービスセンターにて機能訓練指導員をされている評議員さんが急なご都合で欠席されましたが、あとの3名、視覚障害者福祉センターの館長さん、眼科医の先生、本校元校長の各評議員さんが出席されました。

最初に、校長から今年度の取組の概要と次年度の学校のグランドデザインについて説明し、続いて教頭より重点目標に対する成果や学校評価結果の報告、教育研究部からの授業力向上の取組、進路指導部から進路状況等の報告をしました。また、本校の重要な役割である「視覚障害教育支援センター(見えにくさと学びの支援センター)」の取組については、少し時間を長めにとって担当より報告させていただきました。

各評議員さんからは様々な質問が出ました。GIGAスクール構想で具体的に学校はどう変わるのか、UDブラウザを使ったPDF版拡大教科書を地域の学校の生徒が使うにはどのような手続きが必要か、県内初のヘルスキーパー採用となったがその仕事状況はどうか、臨時休業中のリモート授業の状況はどうだったか…、などなど。一つひとつ丁寧にお答えしたつもりですが、どうだったでしょうか。評議員さんからの質問を聞きながら、評議員さんは真に本校のことを考えてくれていると実感し、ありがたく思いました。そしてそれらの質問に的確に答える各担当の先生方もたくましく感じられ、自画自賛になってはいけないと思いつつ、少しうれしい気分になりました。

会の最後に指導助言として、「地域に学ぶ子どもたちへの支援ができる学校であり続けてほしい」というご意見をいただきました。来年度、本校で学ぶ幼児児童生徒数は減少しますが、地域の小・中・高等学校で学ぶ視覚障害のある児童生徒の数は増えることとなります。今後ますます、視覚障害教育の「支援センター」としての役割が大きくなってきます。かといって、本校で学ぶ子どもたちへの教育が疎かになっては本末転倒です。校内の教育実践により先生方一人ひとりの専門性や教師としての力量を高め、それを礎に地域支援に臨む。地域支援を実践することで、また先生の力量が上がる。それが子どもたちへの教育効果となって表れる。正のスパイラルとでも申しますか、相乗効果を高めていかなければなりません。それにはやはり教員の数も必要です。在籍者数には表れない本校の全県的使命を果たすためにもです。

また、「本校の専門性のある先生が地域の学校を支援することで、その学校で教えている先生方や周囲の子どもたちへの(視覚障害に対する)理解が進んでいくことは素晴らしいこと」というエールもいただきました。来年度も『香川県立盲学校グランドデザイン2021』の学校運営方針のなかに示す「県内の視覚障害のある幼児児童生徒の教育に責任を持つ気概で地域支援に取り組む」ことができるよう頑張らなければと思いも新たに、そして勇気をいただいた時間でした。評議員のみなさま、お忙しい中ありがとうございました。

 

令和3年2月25

香川県立盲学校長 田中 豊