校長からみなさまへ

校長からみなさまへ

2022年3月31日 16時00分

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令和4年4月教職員人事異動で高松南高校に転任することとなりました。来年度に向けて本校の教育活動の更なる充実と教職員の専門性向上のため、尽力するつもりでいましたが、僅か1年の盲学校勤務となりとても残念です。後任には、2年間本校で勤務している菊田教頭が校長に昇任します。菊田教頭は採用以来、県内の特別支援学校での勤務を重ね、特別支援教育の専門家であり安心して任せられます。

令和34月に赴任して、初めての特別支援学校ということもあり本校の教育活動を知ることがまずは重要であると考えスタートしました。毎朝の児童生徒、保護者への挨拶から始まり、授業の様子を見学するため各教室を周りました。児童生徒の名前はすぐに覚え、学習や学校行事での活動にはどれも新鮮で、私は児童生徒から元気を貰いました。

小学部の児童から専攻科生徒と幅広い年齢層との関わりがありました。児童の様子を見て心が和み、私より年齢が上の生徒の熱心な学習態度に感心していました。3月25日には、あん摩マッサージ師・はり師・きゅう師国家試験の合格発表があり、3名全員が見事合格しました。朝早くから自習をし、国家試験直前には理療科の教員とともに追い込みをしていた姿を見ていましたので、これまでの努力に自信をもち教員のアドバイスに真摯に向き合えば合格すると信じていました。最後に、このような素晴らしい結果報告を受け本当に嬉しく思っています。

また、他県の視覚障害特別支援学校の校長先生、眼科医や視覚障害福祉関係の方、本校にご指導いただける大学の先生など、本校外の方たちとも出会うことができ、私にも多くの財産ができたと思っています。今回の人事異動で盲学校から離れますが、折角の出会いであり今後ともご指導いただきたいと思っています。

令和4年度は16名の幼児児童生徒が在籍します。新型コロナも収束し、本来の学習活動を行い本校の特色を生かした教育活動を行えると期待します。また、視覚障害教育の専門家集団として地域にも貢献していかなければならず、今後も本校の果たす役割は大きいです。

多くの方に助けられて勤務できたこと、本当に感謝しております。私は本校で学んだことを高松南高校の生徒・教職員に伝え、学校運営に活かしていきたいと思います。1年間でしたが、本当にありがとうございました。

                     令和4年3月31

                      香川県立盲学校長 吉田 稔