食農科学科

 地域に根差した安全で安心な食料を生産し、さらに食品加工を行って付加価値をつけることは、豊かな食生活を送るうえで大切なことです。
 イネやダイズ、野菜、果樹を栽培・加工して、みそやジャム、漬け物、菓子などを製造します。また、讃岐コーチンを飼育して、地産池消をすすめるための取り組みも学習します。

食農科学科 日誌

社会人講師をお招きし、「豚枝肉から部分肉への加工」を学びました!

2022年1月7日 14時27分

タイトル.jpg

畜産利用部門の2年生が、社会人講師から豚枝肉から部分肉への加工を学びました。

講師としてお招きしたのは、ドイツ菓子店 グリュースゴットを営む冨田先生です。

冨田先生はドイツに住みながら食肉加工業に携わっていた経験をお持ちで、

ドイツの食肉文化と日本との違いなどについても講話してくださいました(写真1)。

座学.jpg

(写真1.講話の様子)

教材で用いた豚枝肉は、本校の養豚部門の生徒が飼育したオリーブ豚です。

初めて見る豚枝肉の大きさに生徒は興味深々で、

触ってみたり、持ち上げて重さを感じてみたりと、とても積極的でした(写真2)。

解体中.jpg

(写真2.豚枝肉に触れる生徒の様子)

食肉加工用の包丁は様々で、冨田先生が使用しているものを見せてくれました(写真3)。

日本では鋼の包丁を使用することが主ですが、ドイツのナイフは素材も形も違いました。

専用のヤスリも見せていただきました。

仕事で働いていたときには、ナイフで怪我をしないために、

手に鎖かたびらをつけることもあるそうです。

ナイフ.jpg

(写真3.解体に使用するナイフや道具の説明をうける様子)

冨田先生の作業を生徒は真剣に見学しました。

分けられた部分肉は、

それらの名称と重量を確認しました(写真4)。

そして、生徒たちも冨田先生の指導のもと、バラ肉の骨の除去を実際に体験しました(写真5、6)。

部分肉2.jpg

(写真4.左:冨田先生が骨を除去し部分肉に加工する様子  右:各部分肉の名称と重量)

実際に触れる.jpg

(写真5.バラ肉の骨の除去をする前に説明を受ける生徒の様子)

生徒の骨抜き.jpg

(写真6.バラ肉から骨を除去する生徒の様子)

約2時間かけてすべての部分肉へと分けて、

生徒は複雑な骨や肉の構造を体験を通して学ぶことができました。

それと同時に、食肉加工に関わる職人の技術の高さも知ることができました。

生徒は今回の経験を通して、

食事が食卓に並ぶまでにのたくさんの人たちが関わっていることに気づいたことと思います。

この経験は、学校でのこれからの食品加工実習の意欲に繋がることでしょう。

記念撮影.jpg

(冨田先生との記念撮影)