活動記録

あの「ポツンと一軒家」に行ってみました!

2020年6月29日 04時57分

 毎週日曜日19時58分放送の「ポツンと一軒家」をご存じでしょうか。
衛星写真を手がかりに捜索隊が山深くにある一軒家を訪ね、住人らの人生や生活を伝える番組です。
 今回は、農業クラブ役員2名が2019年7月28日に放送された香川県のポツンと一軒家「ミニマル農園」(三木町)を訪問したことを報告します。



 農園主の橋本さんは神奈川県出身で、高校卒業後は東京で会社員をしていましたが、2011年の東日本大震災がきっかけで、自分で野菜とか食べ物をつくりたいという思いが芽生え、移住を決めたそうです。



 ミニマル農園では鶏110羽(ボリスブラウンとホシノブラック)を平飼いで飼育しており、毎日約70~80個を集卵しているようです。
 えさは、市販の配合飼料を使用しないで、かつお節のだしがら、煮干し、昆布、炭、かきがら、腐葉土、パンの耳、そうめん、くず米、米ぬかを自分で調合してから、さらに3日間発酵させて与えていました。
 今回、自由に走り回れる環境で育てた鶏たちの卵を現地で購入させていただき、早速夕飯で卵かけご飯にして食べましたが、卵白がしっかりしており、大変おいしい卵に仕上がっていました。



 採れた卵は、香川県下の料理店や販売所に出荷されています。

 今は養鶏で生計を立てているようですが、もともと橋本さんがやりたかったことは自給自足の生活だそうです。ですから野菜は、自宅前の畑で無農薬栽培し、お米は自ら開墾した水田で田植機を使わずに手植えをして育てたものを食べているそうです。


 今回の見学で、生徒たちは有機農業のことや、その体験ができる制度WWOOF(World Wide Opportunities Organic Farms 「世界に広がる有機農場での機会」の略)のこと、ホームページの作り方、販売先の開拓、農業研修場所の探し方など、多くのことを学びました。そして、橋本さんの家族が三木町の山奥で魅力的な暮らしを営んでいらっしゃることに触れる良い機会となりました。
 
 お聞きした内容は、「グリーンライフ」の授業で活用したいと思っています。快く見学を承諾していただいた橋本さんと、今回の件で橋渡しをしていただいた横山さんにこの場をお借り致しましてお礼申し上げます。ありがとうございました。

(生徒の感想)

・小規模でも大規模でも農業には変わりなくて、職業とするかそれとも生活の一部にするのかなど、農業の視点や見方は様々であり、それを見定めていくことが将来、農業をする上で大事だと思いました。(Aさん)

・山の中での農業は、不便なこともあると思いますが橋本さんが理想とする農業を追求するには適していることが分かりました。
 また、すぐに自給自足というのではなく、自分のゴールを考えながら、農業にたずさわることが大切で、いろいろな研修があることもわかりました。今回の訪問で学んだことを活かして、学校生活に目標を持っていきたいです。(Bさん)