一般社団法人基礎教育保障研究所の理事長で、岡山自主夜間中学校の代表をしておられる城之内庸仁さんを講師にお迎えして、講演をしていただきました。城之内さんは香川県三豊市立高瀬中学校夜間学級の開設にもご尽力せれており、中国・四国地方をはじめ全国でご活躍されています。

今回は、『学ぶことは生きること~夜間中学から見えてくること~』という演題で、香川県や中国地方など身近なところにも学びたいという強い思いをもって夜間中学に通う生徒がいるということについて語ってくださいました。本校生徒からは、文字の読み書きに難を抱える人がいるということ自体を初めて知ったという感想や、本講演を通して文字が読めないことの怖さや生きづらさについて初めて考えたという感想があり、様々な背景から困難を抱える人が身近にいるということに気づく機会になったようでした。
また、夜間中学に通う生徒の様子やよりよく生きるために学校で学びなおしたいという姿勢を見て、自らの学ぼうとする姿勢や置かれている環境を省みたり、城之内さんのように何か困難を抱えている人に対して自分にもできることがないかということを真剣に考えている様子が見られました。