三本松高校の校庭には、独特の存在感を放つ石があります。
この像の作者は、世界的な彫刻家であり、「サムライ・アーティスト」とも称された流 政之(ながれ まさゆき)氏です。香川県にゆかりの深い氏が手掛けたこの作品は、平成22年に創立110周年を記念して作られたものです。
ほんまもん。 それは讃岐の方言で、「本物」や「嘘偽りのないもの」を意味する言葉です。単に形が整っているだけでなく、中身が詰まっていること。流行り廃りに流されず、確固たる芯があること。この像は、私たちに無言のうちに「本物であれ」と語りかけているようです。
さて、三高生は今、目の前のテストに向けて机に向かっている最中です。 その勉強は、「ほんまもん」の勉強になっているでしょうか。
ただ点数を取るためだけの丸暗記や、一時的な詰め込み。 それは確かに、目先の数字にはなるかもしれません。しかし、それはメッキのようなもので、時が経てばすぐに剥がれ落ちてしまいます。
流政之氏が石と対峙し、魂を込めて作品を削り出したように、勉強とは本来、「自分という人間を削り出し、磨き上げる作業」です。
苦しい時こそ、「ほんまもん」の像を思い出してください。 わからない問題に正面から挑むこと。 逃げ出したい弱い心に打ち勝つこと。 その泥臭い努力の積み重ねだけが、君たちの中に決して消えない「本物の知性」と「強さ」を刻み込みます。
テストは、生徒諸君がどれだけ「ほんまもん」に近づけたかを試す場所です。 自分をごまかさず、最後までやり抜いてください。
三高生としての誇りを胸に、正々堂々、「ほんまもん」の結果を掴み取ろう。