学校設定科目「科学基礎」の授業の一環として、1年生理数科を対象に、科学の各分野の専門家を招いて「サイエンスレクチャー」を実施しています。11月22日(火)は、岡山大学大学院自然科学研究科の西原康師教授を招いて、化学分野のレクチャーを実施しました。西原先生は、「クロスカップリング」でノーベル化学賞を受賞した根岸英一先生と関わりが深く、今回のレクチャーも「クロスカップリング」というテーマで行っていただきました。
はじめに「これで君もノーベル賞!? -クロスカップリングを体験しよう- 」という演題でご講演していただいたあと、実際に触媒をつかってクロスカップリングの実験を行いました。「クロスカップリングについては、聞いたことがあったが、あまりよくわかっていなかった。しかし、実験をしてみて、酢酸パラジウムのアセトン溶液を加えるうちに、一瞬で白色から灰色に変化したことにとても感動した。」、「有機分野はこれからも発展が望める分野だと知った。実際にカップリングをして、どのような反応が起こっているのかが分かっておもしろかった。また、根岸先生のことも聞くことができて楽しかった。」これらは受講した生徒の感想です。ノーベル賞を身近に感じた一日でした。
いよいよ科学体験研修も最終日。今日は午前中、上野の国立科学博物館、午後はお台場の日本科学未来館において研修を行いました。今回の東京方面科学体験研修では、日本を代表する大学や研究機関、博物館などのおいて様々な体験をすることができました。夕方の航空機で羽田空港から高松空港へ移動し、全員が無事学校へ到着しました。
今日は、終日茨城県つくば市にある「JAXA筑波宇宙センター」での研修でした。つくばへは、宿泊している東京秋葉原から「つくばエクスプレス」に乗って移動しました。筑波宇宙センターでは、午前中、展示館「スペースドーム」で、最近打ち上げられた日本の人工衛星の実物(予備機)の見学や見学ツアー体験「宇宙飛行士コース」などを行いました。また、午後は、宇宙利用ミッション本部地球観測研究センターの大木真人先生による講義や衛星画像解析の実習を行いました。

国際宇宙ステーションへの補給機HTV(こうのとり)JAXA筑波センターにて

筑波宇宙センターでの大木真人先生による講義の様子
2日目は、午前中は全員で埼玉県和光市にある理化学研究所を訪問し、観一の大先輩であり、今年度文化功労賞を受賞された玉尾皓平先生による講義を受けました。その後、玉尾先生の研究室で「玉尾カップリング」と「玉尾酸化」の実験を体験しました。午後は、東京大学と東京工業大学へ分かれて、5人の先生方の研究室を訪問させていただきました。

玉尾皓平 先生(理化学研究所 基幹研究所長)による講義の様子

東京工業大学 細野 秀雄 先生の研究室を訪ねました

スーパーサイエンスハイスクールの取組として、今日から3泊4日間の日程で実施される「東京方面科学体験研修」に、本校理数科1年生全員が、今朝7時過ぎに学校を出発しました。出発に先立ち、旅行団長の今川教頭先生や学年主任の山下先生などから挨拶があった後、見送りに来た理数科3年生の木下貴裕君からもメッセージが伝えられました。この後、バスに乗って高松空港まで行き、飛行機で東京へ向かいました。
研修1日目の様子の一部を紹介します。

出発式の様子

JAMSTEC(海洋研究開発機構)横須賀本部での研修の様子
(興味深そうに「しんかい6500」についての説明を聞く生徒たち)

東京大学 嵯峨山茂樹先生の研究室での様子。タイトルは「音楽を計算する」です。
12月12日(月)、NHK 科学・環境番組部ディレクターで、「ためしてガッテン」や「コズミックフロント」などの科学番組の制作に携わっていらっしゃる丸山優二先生をお招きし、「“ためしてガッテン流” 『伝わる』情報発信術」という演題で講演していただきました。
情報発信の基本について、何よりも一番大事なことは、「聴く側のことを考える」こと。また、難しい情報をわかりやすく発信することはさほど難しくなく、それよりも「聴きたくないことを聴かせること」、「聴いてもやらないようなことを、相手に確実に伝えること」が難しいということについて、様々な具体例を挙げながらお話していただきました。情報をただインプットするだけではなく、アウトプットすることで理解が深まることにも触れ、生徒にとっての勉強に役立つだけでなく、将来や日ごろのコミュニケーションにも、そして特に理数科生は、課題研究の発表の際に役立つ知識や見識を得ることができた講演でした。