人権・同和教育HR(人権の視点で「インタビューシップ」を振り返る)
2024年2月9日 18時48分総合学科1年次生は、本日の人権・同和教育ホームルームでインタビューシップ(本校独自の呼称。以下同様。)の振返りを行いました。今年度もインタビューシップで総合学科の生徒は大きく成長しました。インタビューシップを通しての学びを人権の視点でとらえるという新しい観点を加えた授業でした。
当初よりインタビューシップを実施する目的に主権者教育を掲げていました。本校の大切な生徒の皆さんをお預けする際に、香川県中小企業家同友会の理念や中小企業における労使関係の見解について何度も繰り返し読みました。その中身は、高い人権意識を持つ崇高なものでした。共に育ち合える信頼できる組織であると感じて、当時の職場体験としてのインターンシップからの変更を決定しました。
今回は、香川県中小企業家同友会から25名の方にもご参加いただきました。
運営は1年「進路探究」準備委員会の生徒が行いました。最初に代表生徒4名が総合学科成果発表会で行ったポスターセッションを披露し、自分たちの活動を振り返りました。発表者の素晴らしいプレゼンに対して大きな拍手が送られました。
発表終了後は、事前に生徒が分けた班に分かれ、同友会の皆さんも各班に入って、話し合いを行いました。お互いに「自分の成長したところ」や「考え方の変化したところ」について語り合いました。話し合いでは多くの班が盛り上がっていました。その後、意見共有をするために、各班から代表者が班の意見をまとめて発表しました。
各班から代表者が班で話し合われた内容を発表しました。生徒からは、「人前で自分の意見を言えるようになった」「企業に関する考え方が変わった」「進路に関する考えに変化があった」などの意見が出て、同友会の皆様からは「生徒さんを受け入れることで社員が変わり、目標ができた」などの意見が出たとの報告がされました。
その後、同友会からは4名の代表者の方から発表がありました。生徒と年齢の近い社員さんからは、「生徒さんを受け入れることで仕事をする意味に関して、改めて深く考えた」「仕事をする目的が明確になった」「自分の職場の雰囲気の良さを改めて感じた」などの率直な思いが話され、会場が温かい雰囲気に包まれました。
最後に、担当教員からインタビューシップ以降の生徒の成長がなぜ引き出されているのかについて解説がありました。生徒がや同友会の方が学んだことを明確にするために、その根拠として、主権者教育と同友会理念を繋げながら説明されました。
同友会から参加された皆様も新たな視点での同友会の評価に喜んでいました。
来年度、進路探究準備委員会の皆さんが中心となり、全員で探究内容を深めて欲しいと思います。そのためには常に周りの「困り感」に敏感になり、自分事として探究活動に取り組んで欲しいと思います。
また、今回の学習で明確になった皆さんが気付いた「自己や他者を尊重する力」「共感的に理解する力」という素敵な力に自信を持って、深く探究してほしいと思います。