2年進路探究最終日(論文発表)
2024年3月5日 18時42分
本日は、2年進路探究の今年度最後の授業でした。なお、本日は金沢大学から上森准教授が来校されました。昨年8月に東京にて本校2年次生3名が総合学科1・2年次生の探究活動と生徒の成長について発表しました。その際、分科会の助言者として質問をしてくださったのが上森先生でした。発表生徒について、その後の成長と本校総合学科を自分の目でご覧になりたい、との目的で遠路お越しいただきました。
上森先生は、2・3限目(90分)の「進路探究」(総合的な探究の時間の本校の呼称。以下同様。)と4限目の「数学Ⅱ」の授業を参観されました。
「進路探究」では、まず上森先生に本校を訪問された目的をお話しいただきました。その後、東京で発表した2名の生徒が上森先生に対してプレゼンテーションを行いました。一つは、1年次「産業社会と人間」や2年「進路探究」を通して、現在に至るまでの総合学科の学びや成長についてまとめたものです。もう一つは、発表生徒が現在、「授業改善」を求めて、生徒が主体的に学ぶ授業を実践すべく、9月以降に取り組んできた内容とその成果についての発表でした。
プレゼンテーションをした2名の生徒は、上森先生から多くの質問を受けていました。
以下、発表した生徒たちの感想です。
<生徒の感想>
〇自分が何をして何を学んできたかを自分で発表しながら振り返ることができました。学び方を通過点ととらえるのではなく、そこから吸収できることがたくさんあるから大切しなければならないということを改めて感じました。こういう自分の考えたことをアウトプットできる機会があるのはありがたいなと思いました。
〇久しぶりに上森先生にお会いでき、東京で発表させていただいときより、成長した姿を見ていただけてよかったです。前より深く掘り下げた質問をしてくださったり、褒めてくださったり、探究を頑張ってきてよかったと思えた瞬間でした。先生の鋭い質問から、新たな視点を得て、また内容をレベルアップできたらいいなと思っています。やはり外部の人とお話をさせていただき、発表を見てもらうと、自分たちの凄さに気づくことができます。普段何気なくやっていることは、決して当たり前ではなくて、不思議で良い意味で「おかしい」ことをしているんだと思いました。こんなことができる環境や他の人たちに見てもらえる環境があることに対して感謝しかないです。そして、先生と交流したことで、自分の経験値が上がり、視野も広がり、とても充実した1日でした。
〇私たちすごい!と感じました(笑)こういう場に参加させてもらうと、私たちの活動に興味を持ってくれて嬉しいし、誇りに思いました。そして、もっと興味を持ってもらいたい、もっと活動を広めたい、もっとがんばろうと思いました。私は上森先生とあまり積極的にお話させていただくことができなかったので、次にこのような機会があれば、受け身になるのではなく、積極的に会話し、これからの活動のヒントに繋げたいと思った。
一方で、3月10日の「香川県高校生探究発表会」に参加する生徒たちの発表練習も行われました。
4限目の「数学Ⅱ」の授業は、グループを中心に自分たちで進度を決める授業です。講義に関しては、生徒の要求により、教師がどのような時間で、どのようなことに注意して講義をして欲しいかを提案します。先生にはその講座の授業を見学していただきました。生徒は上森先生に対して、授業中に大学や学ぶことについても積極的に質問していました。
<生徒の感想>
〇上森先生と教育に関してお話しました。特に授業形態には強い関心おられるようでした。教員不足や授業の行き詰まりは、政府に問題があると考えられていました。学習指導要領により、先生も自分のやり方で授業ができなくなったので、そこにやりがいを見いだせなくなり、教員を目指す人が少なくなったのではないかと考えておられました。また、授業が一方的に伝えるだけの形式的なものになり、多様な生徒に合わせた多様な授業ができなくなり、のびのびとした生徒を育てられなくなりなったとも考えておられました。大学の先生と話せるのも、また新たな繋がりができたのも、良かったと思いました!