R04~R06校長室

231222 2学期終業式式辞(校長室から)

2023年12月22日 17時00分

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 おはようございます。ただいま、多くの生徒に表彰状を渡すことができました。運動部では新体制での大会、文化部と音楽科では、総文祭をはじめとしたコンクールに取り組み、成果をあげくれました。先週は音楽科の卒業演奏会、2年普通科の探究学習の発表会があり、素晴らしい演奏、発表を聞くことができました。また、校舎内では、普通科生徒の芸術の授業の成果物、グローバルスタディーズプログラムや人権学習会のレポート、1年2組の教室の窓には、遠足で行った大塚美術館の鑑賞レポートが掲示されています。いろいろな形でみなさんのがんばりを実感することができ、うれしく思います。

 このように、2学期にもうれしかったことがたくさんありました。今日はそこから話をします。1つ目はビーチクリーンアップ活動です。この活動は岡内先生の呼びかけで始まった活動で、自然科学部の活動としてだけでなく、校内の希望者も参加できるボランティア活動です。今年の2月に開始して、すでに11回実施して、のべ443人が参加しています。この活動を自然科学部の生徒がまとめて、神戸市で開催された「瀬戸内海環境保全特別措置法制定50周年記念式典」で発表しました。発表では、活動に参加した生徒へのアンケート調査の結果が紹介されていました。私が注目したのは「この活動に参加して何か変化したことがありますか」という質問に対する回答です。日常の行動が変わった19%、日常の生活で心がけることが変わった60%、変化無し21%で、約80%の人が何らかの変化があったと答えています。たとえば、自販機で飲み物を買うのではなく水筒を持つようになった、プラスチックゴミを減らしたいと思うようになりできるだけ包装の少ないものを買うようになった、買い物をするときにビニール袋をもらわないようになった、ゴミが落ちていたら拾うことが多くなった、ゴミ問題のニュースに関心を持つようになった、プラスチックの削減に関心を持つようになった、などです。ビーチクリーンアップ活動に参加して、ゴミの問題を自分の問題として捉え、行動や心がけが変わった生徒がたくさんいることをうれしく思います。世の中にはさまざまな問題があり、大人たちはその解決に向けて努力していますが、簡単には解決しません。社会にある問題を自分の問題として捉え、行動などが変わる人が増えれば、社会は必ず良い方向に向かいます。ビーチクリーンアップ以外でも、献血、子育て支援施設、社会福祉関係などに120人ほどの生徒がボランティア活動に参加しています。その体験から、何かが変わった人も多いと思います。

 学校の学びも、受験に役に立つという視点だけでなく、世の中の役に立つという視点も是非持って欲しいところです。総合的な探究の時間では、地域課題を見つけて解決策を考えてもらう学習を行っていますし、教科の学習でも、社会やみなさんの生活に関連付けた学びがあります。その学びから、自分の生活に取り入れるなどのちょっとした変化が生まれることを期待しています。

 うれしかったことをもう一つ話します。それは、全校生で校歌を歌えたことです。感染症対策や熱中症対策で校歌を歌うことが延ばし延ばしになっていました。今いるみなさんの中には、校歌を聴くだけで歌ったことがない人がたくさんいます。どうにかして全校生で歌いたいという気持ちがいっぱいで、2学期中間考査最終日にようやく歌うことができました。3年生は今日を含めて全員で歌うのは、あと数回です。思いっきり歌って欲しいです。12月2日に5年ぶりに坂出高校の同窓会の総会が開催され、160人ほどの本校の卒業生が集まりました。同窓会の最後は校歌斉唱です。高校生活を送った仲間との共通の財産です。みんなうれしそうに元気に歌っていました。10年後、30年後、50年後、みなさんもそうあって欲しいです。

 明日から冬休みです。冬休みは部活動もまとまった休みをつくりますので、みなさんが家族と過ごす時間がたくさんあると思います。大学に進学したり就職したりしたら、家族と過ごす機会が減ってきます。大掃除を手伝うなどして、家族との時間を大切にしてください。

 最後に3年生へ。みなさん方はまだまだ伸びしろがあります。この時期の追い込みでかなり結果が変わります。みなさんの健闘を期待しています。

 以上で式辞を終わります。