1日目、まずは放射光科学研究センターSPring-8で、巨大な放射光発生装置を見学しました。可視光では観測できないものも放射光を用いて観測できるため、バイオテクノロジー等様々な分野の研究に利用されています。巨大な電子銃を見学させていただき、環状にならんだ実験設備ではその場で実際に研究されている方々もいらっしゃり、圧巻のスケールを体感しました。
次に、兵庫県立人と自然の博物館へ行きました。特注セミナー「研究発表のまとめ方」では、実験結果を受けてどのように考察を進めるかや「因果関係≠相関関係」のお話を具体例を出しながら分かりやすく説明してくださり、2年生からの探究活動に活かせるお話ばかりでした。ペアワークも盛り上がり、セミナー後には生徒はたくさんの質問ができました。
2日目、理化学研究所神戸事業所 生命機能科学研究センターBDRでは、『「ヒト」の一生を、「ヒト」の全ての階層を通して、理解する』ために多岐にわたる研究が行われていました。「長生きするためにはどうしたらよいか」や「研究者として成功するためには」など、質疑応答も活発で、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださりました。その後は、施設内を案内してくださり、研究用のキイロショウジョウバエや透明化された生物標本など貴重なサンプルも間近で観察することができました。
最後に、北淡震災記念公園へ行きました。阪神淡路大震災の被災者の方に、当時の経験を語っていただき、震災の恐ろしさや普段からの災害対策の大切さを学ぶことができました。その後、そのまま保存されている野島断層や震災当時の再現などを見学しました。
この2日間、たくさんの分野で活躍されている研究者の方のお話を聞いたり、大規模な研究施設を見学したりすることで、自然科学への学びや興味関心が深まりました。