情報科学科Q&A

○商業高校の情報処理科と志度の情報科学科の違いはありますか?

 商業高校の情報処理科は商業に属する学科で、簿記や商業経済を基礎にコンピュータによる事務処理 の効率化等を目的に学習します。

 志度高校の情報科学科は工業に属する学科で、電子工学・情報工学を基礎としてコ ンピュータの仕 組みやコンピュータを使った機械の制御技術、ネットワーク通信の技術を学習します。その上で、商業 の科目である「簿記」も学習して商業知識を持った工業技術者をめざしています。いわゆるワープロソ フトや表計算ソフト(Ward や Exce など)を駆使する事務処理を勉強するのではなく、工場の現場など で活躍する技術者を目指して学習します。また情報科学科では、ネットワーク工事に欠かせない第2種 電気工事、工事担当者 DD3種の資格取得も推奨しています。

○専門教科は、どんな勉強をするのですか?

 情報科学科はコンピュータの内容を中心に学習しています。

  1. 道具としてコンピュータを使いこなせる技術を身につける。
  2. 自動化をめざしたコンピュータ制御技術を身につける。
  3. インターネットに代表されるネットワーク技術を身につける。
  4. コンピュータを使いこなすプログラミング技術を身につける。

○難しそうですが、理解できるでしょうか?

 専門科目は半分以上が実験・実習をともなった授業になっています。教室で学習した理論を即、 実習室で10名程度の生徒に1~2名の先生がきめ細かく指導していき ますので、楽しく体験的に 学習できます。

○どのような生徒に向いていますか?

 数学や理科、技術等の科目が好きな生徒に向いています。ただし、これは中学校 での成績で はありません。興味があるという意味です。また、細かい作業が嫌いで ない生徒であれば、なお ぴったりでしょう。どの高校でも同じですが、自分の進路 意識をしっかり持ち、コツコツと努力する 人は将来伸びていきます。

  • 何事にもあきらめずに最後まで頑張れる人
  • 物を作ったり動かしたりすることに興味を持っている人
  • 電気やコンピュータに興味を持っている人 ・将来、工業分野や情報処理分野で働く希望のある人

○中学校でのコンピュータ学習はどの程度必要ですか?

 中学校での学習が十分であることに越したことはありませんが、高校で入門から学習して いきますので心配ありません。コンピュータを学びたいという強い希望さえあれば十分です。

○女子の生徒はどのくらいいますか。また、学習についていけますか?

 現在、3年生4名、2年生5名、1年生2名が在籍しています。コンピュータを使っての学習です ので、学習に関する心配はいりません。

○就職先はどういう方面になりますか?

 アオイ電子、四国電力、四電工、富士ゼロックス四国、富士通エフサス、東芝エレベータ、レクザム、 京セラ、伸興電線、帝国製薬、三ツ星ベルト等、県内企業を中心に就職しています。大手・中小企業に おいて、 コンピュータを中心に取り扱う 実践的技術者・サービスエンジニア・オペレータ等に進んでいます。

○大学等への進学はどうなっていますか?

 生徒の進路や適性に応じてA・B2つのコースを設けています。Aコースは就職希望者を中心に、B コースは進学希望者を中心にして学習できるようにしています。3年間の学習状況や自己の適性・興味 ・関心、さらには社会情勢を考えながら、コ ースの選択ができます。工業高校生が受験できる推薦入 試制度のメリットを活用し て進学すると、たいへん有利です。香川大学、高知工科大学、豊橋技術科 学大学、大阪工業大学、近畿大学、大阪経済大学、金沢工業大学、徳島文理大学などに進学しています。 現在は専門高校からも多くの生徒が大学へ進学しています。 高校時代に専門的な知識を身につけている分、普通科の生徒に比べて、よりいっそう専門教科に興味 を持って取り組めているようです。

○どういう資格を取得できますか?

 資格・検定の取得は、将来の進路を主体的に選択する能力に役立つので、積極的 にチャレンジして い ます。

  1. 第一種、第二種電気工事士…電気配線等の工事を行うことができる資格
  2. IT パスポート…ITに関する知識及び経営や財務など業務知識に関する資格
  3. デジタル工事担任者…電話回線・コンピュータ通信回線の工事を行うことができる資格
  4. 危険物取扱者…ガソリン・灯油・軽油等の製造・貯蔵・運搬・取扱いに従事したり監督がで きる資格
  5. パソコン利用技術検定…パソコンを利用するための基本的な知識などを評価する検定 
  6. 計算技術検定…電卓の関数機能などを使って、専門的な計算をする能力を評価する検定
  7. 情報技術検定…コンピュータについて、どれだけの知識と活用能力があるかを評価する検定
  8. 簿記検定…企業内の各種帳簿や書類を作成する技術を評価する検定