本校には、伯爵 源頼壽 氏の書がある。
農業人を志す者に力を与えてくれる書です。
本校にお越しの際はぜひ、この書をご覧ください。
本校の農業クラブ会長が「どでカボチャ」の栽培にチャレンジしている。
「どでカボチャ」で、真っ先にイメージするのは本県小豆島で開催される「日本一どでカボチャ大会」である。「どでカボチャ」の品種としては、「アトランティック・ジャイアント」が販売されている。
栽培している場所は相撲場東側の空地で、昨年に続いて2年目である。
巨大なカボチャを作りたいという熱意は並々ならぬものがある。その熱意に本校職員も協力したいという意識が芽生え、昨年秋から全面協力している。土層深くまで根圏が広がるように腐葉土を混ぜるために小型の油圧ショベルで開墾の手伝いをしたり、水はけをよくするために暗渠をいれたり、チャレンジスペースとしては格段によくなってきている。
かぼちゃのつるは順調に伸び、7月に入って実もだんだん大きくなってきている。だた、ひとつ職員達には心配事がある。それは、どでカボチャ1株に1個しか実らせていないのである。心配して何度も「もう1個くらい着けておいたらいいんちゃうん?」と忠告するのだが、当の本人は、土の栄養を全て1個に集中させるためであろか、「大丈夫ですよ」と涼しい顔で平然と答えるのである。頼もしい限りでありである。
ところで、香川県の農業クラブ員とどでカボチャに少し歴史があるので紹介したい。2005年(平成17年)11月3日、サンポート高松大型テント広場で「農高フェスティバル2005」が開催された。
農業高校のよさを県民の皆様に広く知ってもらえるように、学校紹介のパネル展示や体験コーナー・ふれあい動物園・拓心太鼓演奏・乗馬体験・農作物即売など様々な催しを行った記念すべき第一回目であり、現在も続いている本県の農業高校独自のイベントである。
今では高松サンポートタワー内のデックスガレリアで行われるが、第一回目は、海沿いの大型テント広場で開催した。当日は、天候にも恵まれ来場者も多く盛況だった記憶がある。
そのなかで、本県農業クラブ連盟のクラブ役員が自主企画として、「農業クラブ展」を担当した。押し花教室、小物作り教室、クイズ大会など催し、大好評であった。
(小物作り教室)
(押し花教室)
その一つとして、「どでカボチャ」に関する展示ブースが設けられた。
(どてカボチャブース)
カボチャに関するクイズやカボチャの作り方のパネル、各校の栽培経過を追った写真の展示、そしてカボチャ品評会と、クラブ員の手で行い、フェスティバルを盛り上げた。
(品評会 左から金賞・銀賞・銅賞)
小豆島の大会にはとうてい及ばないカボチャであったが、その心意気は全く負けておらず、以降数年間、どてカボチャの栽培ブームが各校で続いた。ちなみに、第一回金賞は大川東高校であった。
(海沿いの大型テント広場)
今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、高校では多くの行事が中止となった。
本校でも、4月末の主基農経祭春祭り、秋に開催する予定であった体育祭の中止が決定した。
早く、新型コロナウイルス感染症が収束し、様々な行事が実施できるようになることを祈るばかりである。
どでカボチャ育て方.docx
梅雨,そしてこれからは台風が発生しやすくなる時季です。
みなさんはテレビで ” 降水量○○ mm” といった記録を見たことがありますか?
降水量や気温などの気象情報を記録するのが「アメダス」です。
「雨デス」ではありません。
「アメダス」は,”地域気象観測システム”のことで,全国約1300か所に設置されています。
香川県には6か所にあり,そのうちの1つが本校の農場に設置されているのです。
「アメダス」は気象災害の防止・軽減を目的に作られました。
設置できる場所には条件があります。本校は,香川県の気象台に選ばれたのです。
(風向・風速を測定)
(降水量を測定) (気温を測定) (日照時間を測定)
10分毎にこれらのデータを送信しています。働き者ですね。
実は,私はアメダスがあることを知りませんでした......。
農場に来られた方はぜひ探してみてください。
みなさんも何気ない風景を意識して見ると,新たな発見があるかもしれませんよ。
今年度の全国高等学校総合文化祭「2020こうち総文」書道部門に
本校の書道部員が、香川県代表として作品を出品します。
練習段階の作品です。
臨時休業中も道具を家に持ち帰り、作品制作に取り組みました。
完成した作品は、7月31日から「WEB SOUBUN」特設ページにて
掲載されます。
ぜひご覧ください。
農経高校の玄関フロアに牛の骨格標本があった!
これは珍しい。
名称プレートに「主基斎田耕牛 千代号」と書かれている。
主基斎田を耕した牛なのか?
<解説>
天皇即位後、初めて行われる新嘗祭を特に大嘗祭といいます。
その大嘗祭に供奉する新穀を栽培する斎田が全国から2カ所選定
され、東に位置するものを「悠紀」、西を「主基」と称します。
大正天皇即位の大嘗祭主基斎田が香川県綾歌郡綾川町に設置さ
れ、その主基斎田を耕した牛が千代号だったのです。
千代号は明治44年(1911年)7月6日生まれで、大正4年
(1915年)4月に主基斎田を耕した、という記録が残ってい
ます。
本校の前身である綾歌郡立主基農林学校は、主基斎田が綾川町
に設置された光栄を記念して設立されました。
本校にお越しの際はぜひ、千代号の骨格標本をご覧ください。
3年生人権・同和教育HR活動(1回目)
3年生は「就職差別について〜自分の将来について〜」を主題としたHR活動を1・2校時に行いました。今日の学習のなかで、現在でも就職差別がなくなっていない現状を知るとともに、就職差別につながる質問を模擬面接などを通して理解し、差別選考を許さない姿勢を育ませようと、学年団として取り組みました。
食農科学科2年、畜産利用部門の生徒が、株式会社JR四国ホテルズより、
ベーカリーチーフの松野泰博氏を講師としてお招きし、パン製造の基礎を学びました(写真1)。
(写真1.松野氏からパン生地作りを熱心に学ぶ生徒の様子)
手ごねによるパン製造は、みんな初めてで、生地をまとめることにも一苦労でした。
松野先生は各テーブルを回って、丁寧にアドバイスや技術指導をしてくださり、
全員がとても美味しいパンを作ることができました(写真2)。
(写真2.ベーコンパン(写真左)とメロンパン(写真右))
今日製造したパンは、ロールパン、メロンパン、カスタードクリームパン、ベーコンパンの4種類です。カスタードクリームは、畜産利用部門の生徒が日ごろ愛情を込めて飼育している讃岐コーチンの鶏卵を使いました。ベーコンは養豚部門が生産したオリーブ豚のばら肉を、畜産利用部門の生徒がベーコンに加工したものです。自分たちで育てた生産物を使って、食品加工を学ぶことができるのが農業経営高校の特色です。
豊かな自然の恵みに感謝です。
さて、今後畜産利用部門では、本日学んだ成果を活かして、パンの製造・販売実習を行います。
みんな、次の実習が待ち遠しいですね。