7月の自立活動の授業では、障害認識・自己理解について学習が行われました。この授業で、自分の特性(聞こえ)を把握することで、自分にどのようなサポートが必要なのかを考えました。この学習が、適切な「合理的配慮」を求めることにつながります。
高松市立太田南小学校との交流及び共同学習を控えた児童が、交流時にどのような場面で困り、そのときどのように友だちに話しかけたらいいのかをみんなで話し合いました。
「お話(のスピード)が速いから、少しゆっくり話してと言おう」「話していることが分からないから、紙に書いてとお願いしよう」
これまでの経験を踏まえて発言したり、友だちの意見を聞いて自分の考えを広げたりしました。

そして、児童たちがとても楽しみにしていた交流の日、ある児童は補聴援助システム機器(マイクの音声を補聴器に直接届ける機器)を活用して、友だちの声を一生懸命聞いたり、またある児童は、タブレット端末の音声認識アプリ(音声を文字に変換するアプリ)や筆談ボードを活用して、友だちの声を文字にして会話を楽しんだりしました。

また、手話クイズを出題するなどして、より多くの友だちに手話を知ってもらい、手話や指文字、身振りでお互いの思いを伝え合うことができました。

交流から帰ってきた児童たちは、「また太田南小学校のお友だちと交流がしたい」と口を揃えて答えていました。
小学部では、今年度もスイカ割りをしました。昨年度と同じく、保護者の方から家庭菜園で採れたスイカを頂きました。


児童は、スイカを見つけると「スイカ割りがしたい」「スイカ割りが楽しかった」「この前は、スイカが割れなかった」など、昨年度のスイカ割りのことをよく覚えていました。
昨年度、「スイカ割り」という言葉を使わなかった児童が、今年は「スイカ割りをしたい」と伝えてきました。その他にも「種」「皮」「目隠し」「甘い」「おいしい」「割る」などの言葉を使って、会話をすることができました。

児童にとってこのスイカ割りのような楽しい活動や印象に残る活動は、言葉を覚える絶好のチャンスになります。そんな機会を与えてくださり誠にありがとうございました。
ひよこ組1歳児さんのグループ活動の日。今日は暑いので、ベランダで水遊びをしました。
活動の前に、保護者の皆さんと一緒に、水遊びで使う言葉とその手話を確認しました。これらの言葉を意識しながら、遊びの中で話しかけていきます。
最初は恐る恐る水を触っていた子ども達ですが、だんだんと大胆に、たらいの中に座ったり、水に浮かぶおもちゃを集めたりと、楽しく遊べました。

友達が遊ぶ様子を近くで見たり、同じおもちゃで遊んだりと、お友達との関わりも少し見られるようになってきました。

たっぷりと水遊びを楽しんだ後は、おやつタイム。
ひよこ組では「どっちがいい?」と好きなおやつを選んだり、おかわりを「ちょうだい」と音声や手話で言ったりできるように、やりとりのきっかけとなるような関わりをしています。

最後は、今日の活動を振り返る絵日記タイム。
保護者さんと一緒にスケッチブックに写真を貼って、「お水をジャージャーかけたね」「お魚を集めたね」などとお話しながら、印象に残ったことを絵や文で書いてもらいます。

絵日記が大好きで、おうちに帰ってから、繰り返し見返し、読んでもらっている子もいます。
親子で楽しく遊び、楽しい気持ちを共有して、それを言葉にかえていく。ひよこ組では、楽しい遊びの中で豊かな心と言葉を育てていきます。
6月のさんさん交流で、おばけやしきの準備を進めた子ども達。(前回の様子はこちら)
今日はいよいよ、おばけやしきオープンです。前回と同じ3名が交流に来てくれました。
「保育所のお友達に、さんさん交流でおばけやしきをするから遊びにおいで、って言っといたよ!」と言う子もいて、みんな今日をとても楽しみにしていたことがよく分かります。
みんなが作ったおばけを見て、「がいこつ」がおばけやしきのお手伝いに来てくれることになりました。(幼稚部から高等部まである本校では、このように他学部から様々な教材を借りることができます。)写真を見て、少し涙が出た子もいましたが、がいこつからの手紙を読んでもらうと、みんなの応援に来た優しいがいこつであることが分かりました。
いざ遊戯室に行って、がいこつの模型を見ると…ホッ。そっと手を触ったり、話しかけたりする様子が見られるようになりました。
前回相談して決めた位置にそれぞれスタンバイして、おばけやしきオープンです。
最初は、3歳児さんがおばけの格好をして遊びに来てくれました。「桃組さんは小さいから、怖くしすぎないで、優しくしよう」と伝えると、手加減してくれ、手をつないでくれました。すべてのおばけの前を通り過ぎて、ゴールのがいこつまでたどり着いたら、「勇気のある者の証明書」をもらえます。

桃組さんは無事に証明書をゲット。次に、小・中・高等部や寄宿舎の先生方が遊びに来てくれました。
先生には、子ども達は手加減なしです。「おばけだぞ!」「べぇ~!」「ウォーン!(オオカミおばけの遠吠え)」とお客さんを驚かせます。
先生方の反応を見て、子ども達は大喜び。お客さんが帰った後は、自分たちも交代でおばけやしきを巡って、全員が「勇気のある者の証明書」をもらえました。
前回から続く一連の活動の中で、子ども達は絵本からイメージを膨らませ、意見を出し合って、みんなで1つのおばけやしきを作り上げることができました。視覚的な教材や通じ合える手段があり、お互いの話が分かることで自信をもって参加することができたのだと思います。お迎えに来たお母さんに、今日の出来事を誇らしそうに報告する子ども達の顔が輝いて見えました。
いよいよ、修学旅行も最終日となりました。ホテルから荷物を送る生徒は、自分で送り状を書き、ホテルの方とやりとりをする経験をしました。ホテルを後にして、今日は名古屋城に行ってきました。
あいにく耐震工事の関係で天守閣には上がれませんでしたが、天守閣をバックにパチリ。本丸御殿を見学したり、通りかかった織田信長と写真を撮ったり、お土産を見たりと、徳川家の歴史や豪華絢爛な襖絵といった芸術に触れることができました。
修学旅行最後の食事は、名古屋飯の一つ、味噌カツ丼でした。分厚いお肉を頬張った後は、名古屋駅から新幹線に乗り、高松駅へ向かいました。
全員無事に帰ってくることができ、高松駅で解散式を行いました。
今回の修学旅行で、生徒たちは、できることは自分で行い、難しいことは助けをお願いするといった実践ができました。また、ホテルの方やバスの運転手の方、旅行中の外国の方などとコミュニケーションを行う場面が多くあり、伝わった喜びや伝わらない時の対応方法など、多くの学びがありました。さらに、この4日間、生徒同士で助け合う場面が多くあり、たくさんの思い出と共に絆を深めることができました。
太田中学校へ交流に行きました。学活や人権学習、部活動などに参加しました。
1年生は、自己紹介で、事前に準備したスライドを見せながら「好きなもの」や「得意なこと」を紹介しました。「ゆっくり話してね」とお願いすることもできました。
それから、太田中学校の皆さんが考えてくれた「箱の中身は何でしょうゲーム」や「ジェスチャー伝言ゲーム」をしました。正解すると大盛り上がりで、とても楽しく交流ができました。

その後、黒板や窓の掃除を一緒にしました。本校の授業「クリーン」で学んだことを発揮し、丁寧に掃除をすることができました。最初は緊張している様子でしたが、だんだんと打ち解けることができ、掃除が終わると一緒にダンスをしたりホワイトボードを使って筆談をしたりしました。

3年生は、人権学習に参加しました。自己紹介では、大勢の前で緊張することなく、スライドを操作しながら好きなことを伝えることができました。得意なイラストも見てもらいました。

それから、聴覚支援学校の時間割や聴覚障害などについての質問に答えました。音楽の授業での様子を興味深く見たり、職場体験が毎年あることに驚いたり、コミュニケーションの方法はいろいろあることを知ってもらえたりと、お互いにとって有意義な時間になりました。後半は「わたしは誰でしょうクイズ」で盛り上がりました。廊下掃除も協力してできました。

最後は、部活動に参加しました。卓球部では一緒にラリーやブロックの練習をしました。美術部では、廣田八幡神社の夏越祭りで飾る行燈のイラストを描きました。楽しくてあっという間に時間が過ぎました。

帰りの挨拶では、「また来ます!」の言葉が自然に出る、とても充実した交流となりました。
本校卒業生で香川県聴覚障害者協会理事長の近藤龍治さんをお迎えし、幼稚部の子ども達に絵本読み聞かせをしていただきました。近藤さんの豊かな手話表現を見て、子ども達は物語の世界に引き込まれていきました。

絵本に出てきた「かば」「わに」など動物の手話を教えてもらい、みんなで一緒に表現して楽しみました。

絵本読み聞かせの後は、保護者学習会を行いました。
講師の近藤さんに「きこえない・きこえにくい子どもを育てる保護者に伝えたいこと」というテーマでお話していただきました。

自分が小さい頃は、手話を使うことが禁止され、口の形を見て話を理解する読話の練習や、厳しい発音訓練があって苦しかったけれど我慢するしかなかったこと、きこえないから仕方がない、無理だと諦めていて、将来の夢を考えることもできなかったこと、きこえる人が当たり前に知っている情報が不足していたことなど、昔のろう者の苦労を赤裸々に語って下さいました。
しかし、今は時代が変わって、やり方を工夫することで、きこえる・きこえないに関わらずどんなことにも挑戦できるようになったこと、困ったことがあれば社会に働きかけて制度を変えていけばいいことなどのお話がありました。そして、きこえなくても社会に出て活躍している良いロールモデルがたくさんいるので、困った時には先輩にどんどん相談してほしい、私も力になりますよ、という熱いメッセージを頂きました。
参加した保護者からは、「子どもがきこえなくても良いモデルがたくさんいるので参考にできる、という言葉に胸を打たれました。前向きに子育てしていきます」「子どもの可能性を、いろんな人や先生とたくさん相談しながら見つけていきたいです」などという感想をいただきました。
いよいよ修学旅行も後半に入りました。3日目の見学地は、修学旅行の目玉「ジブリパーク」です。ホテルから地下鉄とリニモを乗り継いで向かい、天気にも恵まれ、まさに修学旅行日和の一日でした。
始めにジブリの大倉庫へ入りました。ジブリ映画の主人公になりきって写真を撮ったり、家族や友達へのお土産を選んだり、お昼ご飯は好きなものを自分で注文したりしました。その後、念願の猫バスに乗ってどんどこの森へ行き、トトロと一緒に写真を撮りました。途中、友達が歩くのを待ってあげたり、荷物を持ってあげたりと、友達を思う優しい行動が見られ、集団での行動ならではの成長が見られた一日となりました。
少し疲れたところは見られますが、無事にホテルに到着しました。今夜の夕食が楽しみです。
常照寺を後にして、太秦映画村に向かいました。

侍弁当でお腹を満たした後に、時代劇のセットを見学したり、キャストの方と話したり、アトラクションを体験したりしました。空飛ぶ忍者を見ていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたようでした.
その後は、愛知県へ。新幹線で名古屋駅に向かい、無事にホテルに到着しました。

晩ご飯の後、愛知県で働いている卒業生2人が会いに来てくれました。自己紹介の後、働いている会社名や学生時代に入っていた部活、ジブリパークのオススメのお土産などで話が弾み、楽しい交流の時間となりました。
ホテルでバイキングの朝食を食べ、ホテルの方へ挨拶をして、貸切バスで常照寺へ向かいました。

ご住職様からの話を聞いたり、合掌の仕方を教えていただいたり、呼吸法を実践したりしました。その後、30分ほど坐禅を体験しました。常照寺の歴史も知ることができ、心静かな時間となりました。
京都鉄道博物館を離れ、三十三間堂へ、市バスに乗って向かいました。
建物内の写真は撮れませんでしたが、1001体の仏像から、その迫力と彫刻の細やかさを感じ、鎌倉時代から続く佇まいに感動していました。庭に続く回廊には、奉納風鈴が涼の音を運んでくれていました。

その後、市バスで京都タワーへ向かいました。360度見渡せる展望室から、泊まるホテルや二条城など、生徒それぞれが思いを馳せながら、京都の街並みを望遠鏡から覗いていました。
ホテルに無事到着し、まずはフロントの皆様へ挨拶をしました。その後、待ちに待った晩ご飯。バイキングスタイルでつい多めに取ってしまったけど、おいしい料理で歩き疲れた体も回復しました。今日の旅行先での出来事やハプニングなどの話が尽きない様子でした。
七夕まつりを行いました。今年は、織姫と彦星の物語を、教員劇で子ども達に伝えました。
絵本やパネルシアターで親しんでいた物語ですが、劇を見て、より理解が深まったようです。

短冊に書いた願いごとを、みんなの前で発表して笹につるしました。

最後はみんなでゲーム。天の川にかかる橋に見立てた平均台や坂道を通って、向こう岸にある笹に飾りました。

みんなで一緒に楽しい時間を過ごせました。短冊に書いたみんなの願いごとが叶いますように・・・
高等部は7月7日から10日まで、京都・愛知方面へ修学旅行に出かけてます。天気も曇りで暑さも和らぎ、絶好の修学旅行日和となりました。

1日目は京都まで新幹線で向かい、京都鉄道博物館に行きました。鉄道の歴史を知り、本物のSL機関車に乗り、貴重な体験となりました。
小学部では、毎週木曜日の始業前15分間を朝の活動として「読書タイム」にしています。自分の好きな本を選び、読書を楽しむ時間です。言葉を育てるには、本好きになることが近道です。
今年度、児童がもっともっと本好きになるよう、この「読書タイム」の時間に、小学部教員(8名の教員が持ち回りで担当)による読み聞かせ会を行うことにしました。児童を二つのグループに分け、毎月、担当教員2名がそれぞれ選んだ本の読み聞かせをします。

児童が本の内容を理解できるように、担当教員は文字・イラスト(絵本)、音声(口話)、手話(身振り・表情)など様々な情報を提供しながら読み聞かせを進めていきます。

児童たちは、教員による読み聞かせ会をとても楽しみにしています。読み聞かせ会後も、本の内容に関する言葉(例えば、ふわふわことば、ちくちく言葉など)が友達や教員との間で話題になるぐらい心に残っているようです。


高松南高校手話部との交流会は今回が2回目となり、希望生徒5名が電車に乗って高松南高校を訪れました。生徒は初めての訪問でしたが、地図を見ながら、みんなで協力して初めて利用する最寄りの駅から向かうことができました。

今回は、簡単な自己紹介の後、グループに分かれて「私は誰でしょう」クイズを行いました。各グループにお題(食べ物の名前)が配られ、その食べ物がどんな食べ物か最大5つのヒントを出し、他のグループが当てるといった内容です。
今回が2回目とあって、前回よりもスムーズにヒントを考えたり、答えを話し合ったりでき、和やかな雰囲気の中、交流を進めることができました。手話が主なコミュニケーション手段の生徒は、ここでは手話が共通言語であるため、安心して楽しんで交流できました。この4月に地域の中学校から入学した生徒も、南高の生徒と一緒に手話を試行錯誤しながら使い、積極的に発表できました。
この交流会の目的の一つは、9月に行われる高松南高祭での手話歌の発表。交流会の後半では、グループ毎にどんな曲がいいか話し合い、発表しました。テンポの速い最新の曲や定番の曲などが候補に挙がり、これから曲の選定を行い、夏休みには合同での練習を予定しています。